2021-01-01から1年間の記事一覧

PCR検査の無料化が実現;コロナ陽性者数は急増するが、経済を止める必要があるのか?

JRのとある駅前でPCR無料検査が行われていた。本来あるべき姿がようやく実現されたことで、前の政権とは変わってきたと実感した。このこと自体は高く評価できることだ。しかし、市中感染はすでに広がっているので、無症状者と軽症者の発見数が増え、感染陽性…

フランシス・コリンズ・NIH所長、トランプ政権からの圧力を語る!

米国NIHのフランシス・コリンズ所長が、CNNニュースでトランプ政権からの圧力を語っていた。ファウチ博士を退任させることを迫っていたようだが、コリンズ所長はサイエンスの基本的原理を変えるわけにはいかないと拒否したようだ。科学を捻じ曲げてPCR検査を…

「日本の不思議」は「日本の科学力低下」・「日本の恥さらし」の象徴だ!

米国の駆逐艦に「イノウエ」という名がつけられたと報道されていた。太平洋戦争を経て、日米協力の象徴的な事象だ。日本語の奇襲攻撃というと聞こえはいいが、米国では闇討ちされたような印象だったので、真珠湾攻撃後、日系人は収容所に閉じ込められたとい…

日米開戦「トラトラトラ」80周年

今日は日米開戦80周年にあたる日だ。そして私も、またひとつ歳を重ねた。 米中の緊張感が高まり、きな臭さが日々高まってきている。先島諸島でのんびりと余生を暮らしたいと願っている私にとっては、台湾問題は心を不穏にする大きな問題だ。人の命という犠牲…

ブラックフライデー番外編;オミクロン株の脅威!

とうとう一番恐れていたことが起こってしまった。南アフリカを中心に新変異株オミクロンが広がっている。経口薬も期待していたほどの効果はないようだし、その影響で世界的に株安が進行している。 がんでは、新たに変異が起こり、それが他のがん細胞より増殖…

中国のゼロコロナ対策;「千丈の堤も蟻の一穴から」方針は偉い!

BBCに「Why China is still trying to achieve zero Covid」というタイトルの記事が出ている。内容的には、いつまでも厳しいコロナ対策を続けている中国に対して批判的なものだ。北京オリンピック対策や習近平主席が3期目を目指すためなど、政治的な意味合い…

科学の欠如した分科会を継続するのか?コロナウイルスに対するT細胞免疫の重要性

今週号のNature誌に「Pre-existing polymerase-specific T cells expand in abortive seronegative SARS-CoV-2」というタイトルの論文が掲載された。コロナ感染に罹患しなかった医療従事者にはコロナウイルスのポリメラーゼに特異的なT細胞が存在していたと…

愚かな学者と愚かなメディア

テレビを見ていると、ウイルスのゲノムの修復ができないので、ウイルスが死滅したとの馬鹿げた説が流されていた。ここまでおかしな説が出ると笑いたくなる。 感染した患者さんの体内では、億単位どころか、兆単位でウイルスが生み出されている。日々、万単位…

総選挙番外編―コロナ対策に見る日本の科学力劣化を直視せよ!

科学なきコロナ対策については、多く語ってきた。今日は異なる角度でデータを紹介したい。日本の専門家たちの視野狭窄が垣間見えるデータである。自ら考えることがないメディアの劣化もよくわかる。 10月24日現在のコロナ感染者数感染者の上位20か国を下の表…

なぜ減ったかを科学的に考えよ!そして、フレイル対策を急げ!

コロナ感染症陽性患者の急激な減少にも関わらず、専門家と称する人たちは、第6波に備えて病床確保が重要だと言う。一部の自称専門家は、感染者数の予測を大きく外してきたにもかかわらず、今も専門家と称して滔々と述べている。8月末には東京都だけでも1万人…

非科学的コロナ対策番外編―笑止千万、日本の科学なき第6波に備えよ。

緊急事態宣言が解除される。テレビでは急減したことはいいことだが、第6波に備えよと言う。下がった理由もわからないが、次の波に備えよというのは、非科学的なコロナ対策の象徴だ。下図は、インドネシアとバングラデシュの感染者数を示す。インドネシアのワ…

自民党総裁選挙番外編;集団免疫?

コロナ感染陽性者数が激減している。ワクチン接種が進んできたという理由だけでは説明できないレベルの現象である。ワクチン接種が進んでいるとは言えないインドネシアやバングラディシュでも日本と同様に激減しており、マレーシアやタイでも大きく減少しつ…

ポストパラリンピック番外:コロナ陽性患者急減少は謎か?

コロナ陽性患者数が急速に減少してきた。その理由として ワクチン接種 行動制限 夏休み期間による人流減少 などが挙げられているが、これだけでは説明は難しい。 ワクチン接種は一定の効果をあげていることは確実だが、人流抑制は疑わしい。銀座や渋谷でも人…

オリンピック・パラリンピック番外編;異物ワクチン接種問題のお粗末さ

今朝も、異物混入ワクチンの接種を受けた40代男性が2回目の接種翌日に死亡したことが報告されていた。どこから異物が混入したのかわからなければ、その製造工場で作られたワクチンは、常識的には全面不使用にすべきである。同じロットのワクチン接種を受けた…

パラリンピック開会式:日本の新規感染者数は世界4位!誰が対策を決めているのか?

世界の1日新規コロナ感染症ランキング 1. 米国 2. イラン 3. イギリス 4. 日本 5. ロシア 6. トルコ 7. フィリピン 8. マレーシア 9. タイ 10. ブラジル 11. インド 12. ベトナム 13. イスラエル 14. インドネシア 15. …

パラリンピック番外編ー1;政治に救世主が必要だ!

横浜市長選挙では、野党候補が大勝し、総理の側近だった候補は完敗した。勝利した候補がコロナ対策の専門家とは思えないが、その点を強調しての選挙戦の結果だ。選挙結果をそのまま衆議院選挙に当てはめれば、政権交代も起こりうるような状況となってきてい…

東京オリンピック番外編最終:コロナ対策の大変換を!

東京オリンピックは無事?終わった。バブルは機能していたとは思わないが、来日前にPCR検査を受けて陽性者を可能な限り抑え込んだ結果だと考える。もちろん、厳しい行動制限が寄与したことは間違いないが、PCR検査によって無症状感染者を見つけることの重要…

東京オリンピック番外編―4

私の予想値をはるかに上回るペースで感染拡大が起こっている。 そこで、政府は入院制限という、「安心・安全」とは真反対の手に出た。医師が認めた場合は入院できると言うが、急変することが明らかな感染症に対してあまりにも無責任な対応だ。しかも、分科会…

東京オリンピック番外編―3 ; 悲しきかな日本!無茶苦茶な対策!

東京オリンピックも半分以上が終わった。応援していた桃田選手や内村選手は残念な結果に終わってしまった。でも、全力を尽くした彼らを責める理由などどこにもない。心から健闘を称えたい。そして、池江選手の400メートル混合リレーの決勝後に見せた涙とコメ…

東京オリンピック番外編ー2;どうした日本!

東京2000人超えが先だと思っていたら、全国で5000人超えが先行してしまった。政府は日本の感染者数は欧米に比べて少ないと公言しているが、徹底したPCR検査で感染者を洗い出している国とPCR検査で絞り込んでいる国を比較すること自体が、この国の非科学的な…

オリンピック番外編

私の予測よりも早く、今週中に東京の1日感染者数が2000を超えるかもしれない。全国の合計も今週中に5000人を超える可能性も高い。緊急事態宣言の無力化とデルタ株の影響を考えれば、科学的には何の不思議もない。 オリンピックの開催を前提に振り返れば、(…

これでいいのか日本の医療! 最終回

2014年の6月21日にこのブログを書き始めて7年間が経過した。7年間に950回投稿し、560万回を超えるアクセスをいただいた。平均年間80万回以上のアクセスをしていただき、私の駄文に目を通していただいたことには感謝の一言しかない。 1年数ヶ月、コロナ感染症…

花咲く日を迎えることができるのだろうか?;これでいいのかこの国は?

緊急事態宣言は解除になる。東京では2人以内、90分以内なら、午後7時まで飲酒が可となるようだ。よくもこんなアホなルールを決めたものだ。このルール一つをとっても、この国の行政の世間知らずが丸出しだ。 4人組の客が来て、「われわれは2人ずつ2組…

花咲く日を迎えるために;なぜ、無観客開催はできないのか?

緊急事態宣言が20日で終わる。東京都と千葉県では2日連続で前週を上回っているにもかかわらずだ。下げ止まりというより、再拡大の兆候が見え始めている。ワクチン接種によって5月には1日2000人を下回っていたイギリスでも、ここ1週間ほどは7000人台の感染陽…

花咲く日を迎えるために;分科会 VS 官邸

オリンピックの観客を上限1万人にするかも?との報道があった。ビックリ仰天の発想だ。感染症の専門家 VS 官邸の戦いのヒートアップが予測される。 英国のジョンソン首相がインド株(デルタ株)に警鐘を鳴らした。感染者も死者も増える危険性を指摘していた…

花咲く日を迎えるようにがんばろう

尾身の乱の行方が見えない。反乱を起こすなら、半年前だろうと思う。オリンピック後の再拡大からの責任回避にしか見えない。G7会議では感染対策が支持されたのか、オリンピック開催が支持されたのかもはきりしない。すべてが、曖昧なワンダーランドだ。 G7の…

花咲く日をみんなで迎える努力をしよう‐50 ;ここまでくると、ワクチン、ワクチン、ワクチンだ!  

このブログも6月21日、7周年を迎える日で最終回を迎える。もともとはシカゴから、がん患者さんに新しい情報を伝えるために始めたが、この1年は、コロナ感染症流行に対してあまりにも世界標準からかけ離れたコロナ対策に、国のコロナ対策批判が増えてしまった…

花咲く日本を迎えるために;医師免許を持つ基礎研究者もワクチン接種に協力を

オリンピックをやってもやらなくても、コロナ対策の最優先事項は、ワクチン接種の拡大だ。打ち手を増やす際の問診や注射の権限を議論しても時間がかかる。法的な壁を考えなくていい方法は、医師免許を持つ基礎医学研究者の動員である。 日本を救いたいと思っ…

花咲く日が遠い遠い日本-48;党首討論という名の禅問答

党首討論で「海外では、PCR検査をしても感染拡大が起こった」と言う。 では、オリンピックで毎日PCR検査をするのはどうしてなのか?安全安心のためのPCR検査ではないのか? 「私権の制限は日本ではできない」と言う。 必要なら国会で法律を作ればよかったの…

AIホスピタルプロジェクト(3)

日本の医療のデジタル化は大きく遅れている。その象徴のひとつが、私も体験したワクチン接種券の二重配布である。私は4月中にワクチン接種を受けたが、一カ月以上過ぎた5月に区役所からワクチン接種券が送られてきた。保険証を通して個人情報が紐づけされて…