東京オリンピック番外編―3 ; 悲しきかな日本!無茶苦茶な対策!

東京オリンピックも半分以上が終わった。応援していた桃田選手や内村選手は残念な結果に終わってしまった。でも、全力を尽くした彼らを責める理由などどこにもない。心から健闘を称えたい。そして、池江選手の400メートル混合リレーの決勝後に見せた涙とコメントには、ただただ感動があるだけだ。よく頑張った、3年後のパリで本来の実力を見せて欲しいと心から願っている。

しかし、コロナ感染者数は増加の一途を辿っている。これまでのような国民全体でブレーキといった様子が全く見られない。この大きな要因は、国のトップの危機意識のなさだ。トップが「ワクチン接種が進んでいる」「高齢者の感染割合が減ってきている」などと言えば、医療関係者が発出している危機感が中和されてしまうのは当然だ。自分が責任を取ると断言してこそ、国民に伝わるものがあると思うが、責任は絶対に取らないという姿勢が歴然とわかる人に誰が従うのだろうか?記者会見での緊張感皆無のコメントは日本をさらなる苦難に貶めるものだ。自民党には人材はいないのか!

オリンピックの感染症対策バブルも怪しいものだし、東京オリンピック株が出現して全世界に広がる悪夢が現実のものとならないことを祈念している。それにしても、大量の弁当を放棄する、予約したホテルには宿泊客もなく、お金が払われる。この国の管理体制の欠如は目を覆うものがある。AIでなくても、簡単なアルゴリズムを設計しておけば、弁当の無駄やホテルの非効率的な運用もなかったはずだ。オリンピック開催が決まってから何をしていたのだろうか?

1964年の東京オリンピックは、日本という国がオリンピックを開催したことで、国と国民に誇りを取り戻すきっかけとなった。無残な終戦からわずか19年後に国際的祭典を開催でき、世界の一員として認められた高揚感を、小学施生であった私も感じたものだ。2021年開催の東京2020オリンピックは、日本という国の欺瞞(この時期が温暖でオリンピックにふさわしいなど国家的詐欺に等しい)、自粛頼みでずさんな非科学的コロナ対策を世界に晒したつけは大きい。月末に合った会見など、いつもながら質問と答えが1メートルくらいすれ違っている。

今回の大流行は、インド株の怖さを甘く見たことが大きい。外国の例を見れば明らかなこと、それを先例として対策を取ることができない科学力の欠如が現状を招いている。後手後手に回ると言うが、ゲームオーバーが宣言された後からバットを振っているような感じがする。

しかし、侍ジャパンは9回に追いつき、10回にサヨナラ勝ちした。日本政府も真っ向勝負して勝って欲しいものだ。

f:id:ynakamurachicago:20210802230605j:plain