非科学的コロナ対策番外編―笑止千万、日本の科学なき第6波に備えよ。

緊急事態宣言が解除される。テレビでは急減したことはいいことだが、第6波に備えよと言う。下がった理由もわからないが、次の波に備えよというのは、非科学的なコロナ対策の象徴だ。下図は、インドネシアとバングラデシュの感染者数を示す。インドネシアのワクチン接種率は20%弱、バングラデシュの接種率は10%強しかない。

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f:id:ynakamurachicago:20210928224633j:plain日本の感染者数激減を、ワクチン接種の効果だとするには科学的考察が決定的に欠如している。日本とこの2か国を比較すれば、ワクチン接種だけでは語れない大きな要因があると考えるのが普通の科学者だ。日本の専門家は、はっきり言ってアホというレベルだ。

これまでの日本のコロナ対策は我田引水で進められてきた。メディアの無知と言ってもいいほどの、政権に盲従の姿勢は理解を超えている。激減した理由を科学的に知ることが最優先だ。そのうえで、次の科学的な手を考えるのが常識だ。国家の課題に科学的姿勢の欠如をいつまで続けるのか。

デルタ株につては世界の動きを見誤って楽観的な対応をして自宅療養中の死を招いた。今回は責任逃れのために、情緒的に第6波に備えよと言う。情緒はいらない。科学的に備えよ。日本の科学力の低下は、対策を誤っても責任も取らす、のさばっている大御所たちの罪だ。

私はある程度の集団免疫はできたように思う。第6波は来ても、重症者はさほど増えないと思う。ただし、これを証明するには大きな集団での抗体検査と、できればコロナウイルスへのT細胞系の反応を調べてみることが必要だ。

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