50年前に電子新聞の記事が?;どんな社会にするのを想定したビジョンを!

どうも突発的な呼吸困難は収まらない。カタールでは薬を服用していなくても何ともなかったが、関西空港に到着直後に呼吸困難症状が出たので、空気に含まれる何かが問題のはずだが、血液検査結果ではアレルギーに関連するIgE抗体は正常値であり、検査した範囲…

カタールの変貌―2; 教育とリーダーショップ

日本に戻ってきて出勤したが、耳に届く雑音でくたびれてきた。カタールで感じた高揚感は一気に萎んでしまった。 理由は簡単で、日本では大きなビジョンがなく、目先に小さなことに捉われているからだ。中東のゲノム・プレシジョン医療の盟主を目指すはっきり…

カタールの変貌

私は今、カタールのドーハから戻ってきたところだ。カタール財団がプレシジョン医療センターを発足するセレモニーに招かれて講演をしてきた。カタール財団のトップは前国王の妃、現国王の母に当たる妃殿下だ。29日のセッションでは妃殿下の横に着席したし、…

嘘とごまかしの政治・行政

年間の介護保険料の通知が来た。33万円を超える金額だ。働いていると厚生年金はカットされ、年金収入の大半が介護保険料で消えていく。残った収入から、所得税が差し引かれるので、この仕組みは理解不能だ。 今後は、子育て支援分を社会保険料として徴収す…

論文の審査をChatGPTがする?!

4月10日号のNature誌ニュース欄に「Is ChatGPT corrupting peer review? Telltale words hint at AI use」というタイトルの記事が掲載されていた。 ChatGPTに代表される生成AIが論文の審査に利用されていること、そして、それが形容詞の使い方で判定できると…

生産的でない?教授の給料を減額!

4月12日号のScience誌に「A university cut tenured faculty’s pay. They’re suing」という記事が出ている。タフツ大学がTenure(テニュア=任期のない)職員の年俸を減額したことに対して、減給された職員たちが不当だと訴えた裁判についての記事だ。 大…

裁判の証人となる利益と不利益

「ワクチンを打つと自閉症のリスクが増す」「このサプリメントを摂取すると・・・・などの有害事象が起こる」「産業廃液で健康被害が出た」などの訴訟の種が尽きない。紅麹の被害でも、どこまでがこのサプリメントの影響であるのかどうかの線引きが難しい案…

ユタ州と米国FDAの対立

4月1日のScience誌NEWS欄に「Utah flouts FDA with law greenlighting placental stem cell therapies”という記事が出ている。「flout」は「あざける」「馬鹿にして従わない」など強い意味があり、ユタ州が、米国FDAを無視して、胎盤から取り出した幹細胞を…

DTC (Direct-to-Consumer;消費者に直接)は安全か?

2月22日号のNew England Journal of Medicine誌に「Direct-to Consumer Platforms for New Antiobesity Medications-Concerns and Potential Opportunities」というタイトルの論文が掲載されていた。「新しいやせ薬を直接消費者に届けるシステムの功罪を…

通訳の裏切り;人を騙すくらいなら、騙された方がまし!

大谷翔平選手が、水谷一平さんに嘘をつかれたと会見で語った。それでも、なぜ、6億8千万円もの大金をどうして勝手に振り込まれたのかと、大谷選手に疑いの目を向ける人が少なくない。 今は、日本でも銀行口座にログインするだけでは、お金を振り込むことはで…

咳を聞きわけて病気を診断するAI

3月21日号のNatureのNews欄に「Google AI could soon use a person’s cough to diagnose disease」という記事が掲載されている。数百万もの咳を機械学習することによってコロナ感染症や結核の可能性を聞きわけるという。 Google社の開発したHealth Acoustic …

AIは方言から人種差別をする?

3月13日号のNature誌に「Chatbot AI makes racist judgements on the basis of dialect」というタイトルの記事が出ている。直訳すると「チャットボットAIが方言(なまり)に基づいて人種差別的な判断をする」となる。 最近、LLM(Large Language Model=大規…

CAR-T細胞を自己免疫性疾患に応用!?

最近は忙しすぎて、論文を読む時間もブログを書く時間が不足している。さらに、花粉症か寒冷アレルギーなのかわからないが、朝出かける際や夜遅く歩いていると、突然呼吸困難に陥っている。胸が苦しくなると、キラキラと眩しく感じ、めまいが襲ってくる。1-2…

「働き方改革」よりも「働きがいのある改革」を

韓国政府、現場離脱した研修医の免許停止手続きに突入という記事が出ていた。 医学部の定員増(約3000人から5000人)を引き金とする研修医の退職騒ぎが収拾せず、韓国政府が約7000人の医師免許停止手続きを進める強硬手段をとるところまで事態が切迫している…

サル不足に鈍感な国;これでいいのか日本は?!

2月23日のScience誌に「Giant monkey facility could ease U.S. shortage」というタイトルの記事が出ている。米国ジョージア州の人口14,000人の街に、30,000頭のサルを飼育する施設を造り、米国のサル不足を解消する計画を紹介している。コロナウイルス感染…

韓国で研修医の4分の1が集団退職?

韓国の聯合ニュースによると「韓国各地の病院で19日、政府が発表した大学医学部の入学定員増に反発する専攻医(研修医)が退職届を提出したり、その一部が実際に医療現場を離脱し始めたりしている。」との報道があった。 韓国全体で専攻医数千人が辞表を提…

生成AI「Sora」が文章から動画を作成!

ChatGPT-4を提供しているOpenAI社がテキストから動画を生成する「Sora」というシステムを生み出したと報告した。 Video generation models as world simulators (openai.com) 簡単なプロンプト(文章での指示)によって驚くべき映像を生み出しているのだ。上…

脳に埋め込まれたチップが心を読み取る!

イーロン・マスク氏のNeuralink社が、Brain-Computer Interface(BCI)(脳の思考をコンピューターに伝える装置)を初めて人の脳に埋め込んだと、マスク氏がツイートしたことに関連するニュース記事が2月2日号のNature誌の掲載されていた。記事のタイトルは「E…

科学を蝕む不正研究者;科学的評価が根底から崩壊する?

Scienceの2月2日号に「Citation manipulation found to be rife in math」と言うタイトルの記事が出ている。科学者の評価の指標の一つとして、論文の引用(citation)回数が用いられることが多くなってきた。その指標の信頼性を根底から揺るがす事象が起きて…

診断ミスをなくすために!;人工知能をうまく使え

1月25日のScience誌Expert Voices(専門家の声)欄に「Toward the eradication of medical diagnostic errors」という論文が報告されている。タイトルを訳すると、「医療現場での診断ミスをなくすために」となる。著者は、私が和訳した「Deep Medicine」…

利益と不利益の狭間で考えること

Nature誌の速報として、「T-cell Lymphoma and Secondary Primary Malignancy Risk After Commercial CAR T-cell Therapy」というタイトルの論文が報告されている。2023年11月23日にFDAが、CAR-T細胞後にCARを導入したT細胞が関連するがんが多いこと…

アメリカの下院委員会で、中国系?バイオ企業を締め出し!

1月26日のGenomewebというウエブサイトに「Congress Introduces Bill to Prevent Medical Providers From Using BGI, MGI, and Affiliates’ Products」というタイトルの記事が掲載されている。 BGIグループは、今は深センに拠点があるが、もとは北京ゲノム研…

AIやデジタルは万能ではない!

1月18日のNature誌のニュース欄に「Fingertip oxygen sensors can fail on dark skin — now a physician is suing」と「Medical AI could be ‘dangerous’ for poorer nations, WHO warns」という記事が掲載されている。 前者はコロナ感染症の流行で一般で…

フェイク論文工場の根絶へ

能登半島の方々は厳しい冬を過ごしておられるのに、この国の政治は何をしているのだろうと思う。派閥の会長を辞めたはずの人が、派閥の解散を声高に主張する。総理大臣を辞職した政治家が、内閣の総辞職を宣言することができないのと同様に違和感がある。こ…

青少年の薬物過剰摂取問題

1月11号のNew England Journal of Medicine誌に「The Overdose Crisis among U.S. Adolescents」という記事が掲載されていた。最近、わが国でもメディアなどで薬剤の過剰摂取(オーバードーズ)が取り上げられているが、米国では青少年のオーバードーズが…

アナウンサーの上から目線「ライフラインの復旧は遅くないのか!」に腹が立った

今日の公共放送のニュースで、記者が馳浩・石川県知事に「ライフラインの復旧は遅くないのか!」と批難口調で言っていた。どこを見て、そんな言葉が出てくるのかと腹が立った。馳知事とは何度かお会いしたことがあるが、何事にも真摯に向き合う非常に誠実な…

細菌叢研究は数百万人の子供の命を救う??

1月11日号のNature誌のコメント欄に「Boosting microbiome science worldwide could save millions of children’s lives」という記事が掲載されている。 われわれの体表や体内には多くの細菌が存在している。環境や食事内容によって腸内細菌叢(細菌の種類や…

なぜ、能登半島地震の被害全貌把握は遅いのか?

地震の被害、津波の被害が日々伝えられているが、なぜ、全貌把握がこれほどまでに遅いのか疑問だ。能登半島西の輪島市中心部から、東の珠洲市までわずか40-50キロメートルだ。元旦の夜に衛星から見れば停電の状況はすぐに把握できたはずだし、2日朝からヘリ…

神戸の医師過労死問題は救急医療崩壊の引き金となるか?

あけましておめでとうございます。 と新年を祝う間もなく、元旦に令和6年能登半島地震が起こった。そして、2日は羽田空港で日航機と海上保安庁機の事故が起こり、飛行機が炎上している衝撃的な画面を目にした。まさに、波乱の幕開けとなった2024年だ。羽田空…

やさしくて、卑屈な、かよわき者の国に;高島屋とダイハツ問題

高島屋がクリスマスケーキ問題で「原因の特定は不可能」とコメントした。「ケーキを作って、凍らせて、配送する」といった至って単純なプロセスにもかかわらず、「原因がわからない???」はいかにも日本的だ。誰かに非難が集中するのを回避したかったのだ…