Nature Cancer誌に「Checkpoint inhibitor immunotherapy diminishes oocyte number and quality in mice」(免疫チェックポイント阻害剤による免疫療法は、マウスのデータでは卵子の数も質も低下させる)というタイトルの論文が掲載されている。細胞障害性…
Nature Medicine誌に「Smartphone-based screening for atrial fibrillation: a pragmatic randomized clinical trial」というタイトルの論文が掲載されている。3年前のNew England Journal of Medicine誌に「Large-Scale Assessment of a Smartwatch to Ide…
先ほどTBSの報道特集で「道化師様魚鱗癬」(Harlequin-type ichthyosis)という先天性の皮膚疾患を持つ子供さんと両親の姿が紹介されていた。ウイキペディアには「道化師様魚鱗癬は、 ABCA12遺伝子の変異によって引き起こされる。この遺伝子は、皮膚の最外層…
New York Times紙によると、米国人の寿命が2.7歳短くなったそうだ。 米国人全体でみると 2019年 78.8歳 2020年 77.0歳 2021年 76.1歳 となっている。 ネイティブ米国人だと 2019年 71.8歳 2020年 67.1歳 2021年 65.2歳 と、なんと6.6歳短くなっている。 コロ…
Nature Medicine誌に「Artificial intelligence-enabled detection and assessment of Parkinson’s disease using nocturnal breathing signals」というタイトルの論文が掲載されている。 パーキンソン病の診断や病気の進行の判定する有効なバイオマーカーは…
岸田総理が「コロナ感染陽性者の全数把握をやめてもいいかどうか自治体の判断に委ねることにした」とアナウンスした。この無責任な姿勢は大きな批判を呼び、支持率のさらなる低下は避けられないと思う。自治体の突き上げの結果だが、自分では何もしないこと…
コロナ感染者数は再増加の傾向と大騒ぎしているが、ここ2-3日の増加はどう考えてもお盆休みで検査数が減ったため、検査がずれ込んだことが要因だと判断される。多くの人が帰省した地方自治体では過去最高の感染陽性者を記録しているが、感染者の多くを占める…
科学技術・学術政策研究所が「科学技術指標2022」を公表した。コロナ感染症に対する非科学的対策から見て取れるように、この国の科学分野での国際的地位はどんどん低下していっている。 日本から発表された全論文数は1998-2000年71,401、2008-2010年75,415、…
現場か回らなくなってから、登録システムを変える、全例報告義務なしにするなどと言っている。呆れたコロナ対策だ。コロナウイルス感染症を科学的に考えて、対策を練ることができないままに、場当たり対策の連発だ。数週間前に、感染力が強く、医療機関で欠…
2021年4月に存在していた706社の新電力会社のうち、2022年3月までに倒産・廃業・撤退していた会社の数は31社に及ぶ。日経BPの6月14日付けのニュースではこの数は104社と急増している。 ロシアのウクライナ侵攻でヨーロッパの天然ガス価格が高騰して電気代が…
1.日本 180,226人 2.米国 114,116人 3.ドイツ 104,126人 4.韓国 100,182人 5.イタリア 63,837人 6.フランス 58,638人 7.オーストラリア 49,579人 8.ブラジル 46,461人 9.メキシコ 30,497人 10,台湾 25,670人 で人口密度から考えるとに…
今日、生まれて初めてジャズの生演奏を聴きに行った。ジャズとブルースの町シカゴに6年間以上住んでいても、一度も生演奏など聴きに行ったことがなかったが、人生初の体験となった。演奏を聴きながら、うれしくて目が潤んできた。 大阪道頓堀のGarthというバ…
WHO(世界保健機関)は、23日サル痘について緊急事態宣言を発した。2020年1月に新型コロナウイルス感染症に対する宣言を出して以来の緊急事態宣言だ。アフリカ諸国内にとどまっていたものが、世界的な広がりを見せたための措置だ。 コロナ感染症に対しては、…
1日の感染者数が15万人を超え、プロ野球の球団でも次々とクラスターが発生し、試合中止を余儀なくされている。プロ野球はお休みできても、エッセンシャルワーカーに集団感染が起きると社会活動の支障に直結する。重症者数があまり増えていないが、濃厚接触者…
今日のNatureに「Memo to Boris Johnson’s successor: tell the truth, respect evidence and restore trust」というタイトルの出版社からのコメントが掲載されていた。日本語に意訳すると「ボリス・ジョンソン首相の後継者へ;嘘をつくな、現実を見よ、そし…
前の日曜日、大和西大寺駅に行ってきた。平城京跡を訪れたいと思っていたこともあるが、元総理が凶弾に倒れた場所で冥福をお祈りしたい気持ちがあり、行ってきた。駅前の献花台に遺影が置かれており、献花をする人の長蛇の列が続いていた。平城京跡の方向に…
悲劇は起きた。4日の産経新聞正論欄で、安倍総理のコロナ流行初期の学校休校は危機管理の観点から正しいと書いたが、まさか、このような危機管理に欠けた警備体制下で安倍元総理が射殺されるとは思わなかった。かなり批判を受けた総理だったが、日本の国際的…
共同通信に「医師の暴言や暴力、横行 パワハラ、企業より深刻か」というタイトルのニュースが掲載されていた。日本小児外科学会に所属する医師に対するアンケート結果で約280名が回答したそうだ。内容としては、暴言が89%、差別的な発言71%、暴力行為が65%、…
東京の旧居住地から、参議院議員選挙の案内が届いた。そこには東京でしか投票できないことが記載されていた。新住所の選挙人名簿に載っていないのが理由だが、引っ越して3か月も経つのに、大阪で投票できないとはどういうことだ。しかも、東京に出向くか、投…
6月22日の夜、久しぶりに「NHKジャーナル」というラジオ番組に出演した(オンデマンド配信https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=0045_01_3790326 25分を過ぎたころから約9分間)。今回のテーマは「AIホスピタル」だったが、約8分の時…
2週間前のNew England Journal of Medicine誌に「PD-1 Blockade in Mismatch Repair– Deficient, Locally Advanced Rectal Cancer」というタイトルの論文が報告された。特別な条件の直腸がんに対しては、手術しなくてもがんを治癒できる可能性を示した画期的…
Nature Reviews Drug Discoveryの6月号に「Drugging the efferocytosis process: concepts and opportunities」というタイトルの論文が掲載されている。よく次々と考えつくものだと感心する。 病名は同じでも、いろいろなプロセスを経て、同じような症状や検…
骨髄移植、腎臓移植、心臓移植、肝移植、肺移植などの移植医療は免疫抑制剤などの格段の進歩によって、安全性が担保され、医療として確立した。しかし、移植を必要としている患者さんの数に比して、移植に提供できる臓器数は絶対的に不足している。生体肝移…
1999年6月1日に母が亡くなり、23年が経過した。この23年間、山あり、谷ありの人生だった。努力しても必ず報われるわけではないが、努力しなければ報われない。そう信じて過ごしてきたが、世の中にはずるがしこく生き抜いてきた奴がたくさんいる。10億円の給…
内閣府のSIP第2期「AIホスピタルプロジェクト」は私が人生の最後を賭けたプロジェクトだ。多くの機関の協力のもと、日本の医療のAI化・デジタル化に貢献し、さらに海外への展開を見据えて、第3期(あと5年)を目指していた。 私が国立研究開発法人・医薬基盤…
大阪に異動して2か月近くが経った。31歳の時に米国ユタ大学に留学する前には予想だにしなかった研究者人生を歩んでいる。今でも、私は外科医の人生を送っていたら・・・・と考えることが多い。そして、つい最近まで二度と東京以外で職に就くことはないと考え…
ウクライナのゼレンスキー大統領の米国議会に対するスピーチを見た。当初、真珠湾攻撃を例にロシアの理不尽さを訴えた部分はで少し不快な気持ちがしたが、流されたビデオ、そのスピーチの内容に心を打たれた。ウクライナで100人を超える子供が命を落とし、責…
先週号のLancet誌に「Estimating excess mortality due to the COVID-19 pandemic: a systematic analysis of COVID-19-related mortality, 2020–21」というタイトルの論文が報告されていた。2020年1月1日から2021年12月31日までの2年間の超過死亡数から推測…
ロシアがウクライナに侵攻して1週間以上が過ぎた。ここ数日は、ウクライナの街中での激しい爆撃の様子がテレビで流されている。欧米諸国の積極的な介入がないままに、多数の一般ウクライナ人の血が流されている。自分の国が侵略されたときには、他国の応援を…
エリック・ランダ―博士がパワハラ問題で退任した、アメリカ大統領府科学技術政策局トップの後任人事に注目していた。予想されたことであるが、昨年末でNIHの所長を退任したフランシス・コリンズ博士が指名された。ただし、その責任をランダ―博士の下で働いて…