Nature Medicine誌に「Artificial intelligence-enabled detection and assessment of Parkinson’s disease using nocturnal breathing signals」というタイトルの論文が掲載されている。
パーキンソン病の診断や病気の進行の判定する有効なバイオマーカーはないが、この論文では夜間の呼吸パターンを人工知能を利用して、パーキンソン病の診断や病気の進行を診断できる可能性のあるものを開発したとのことだ。
マサチューセッツ工科大学のグループを中心とする研究者たちが、米国の複数の病院から、7,671人におよぶ大規模なデータを集めて、それらをもとに人工知能診断システムが作られ、評価された。科学的には正確ではないが、わかりやすく言うと、AIモデルは85%-90%の確率でパーキンソン病を診断できるようだ。
また、この人工知能は、運動障害の程度と病気の進行具合を推定することもできる。さらに、非接触で、機器から電波を発射して、睡眠中に人体から反射される電波を感知することによって、呼吸パターンを推測することができるため、家庭でも診断可能なようだ。
人工知能と非接触型の機器類を利用することで、われわれの健康状態を家庭でモニタリングできる時代がやってきている。