人との出会いに感謝

今、シカゴに戻る機内にいる。食事後、アルコールを飲んだ後、一気に睡魔に襲われ、熟睡してしまった。仕事は山積みなので、少し焦っている。今回の帰国は、内閣府の「AIホスピタル」プロジェクトのヒアリングと、ガバニングボードとの会議、「日本分子標…

がんセンターや大病院だけで国民の健康を守っているわけでは無い

時差と闘いながら、到着翌日の今日、3件の会議をこなした。シカゴで飛行機に搭乗する直前にブログを更新したが、そのブログを読んだ、私のかつての部下から下記のメールが届いた。本人の承諾を得て、それを掲載することにした。(自分がどの病院に属している…

公募研究、事前に「内定」応募仕込む?!

標記の記事が、7日の毎日新聞に掲載された。内容は「内閣府が今年度から5カ年で行う「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」第2期事業で、研究開発課題の責任者を公募したにもかかわらず、実際は事前に候補者を決め、各課題の詳しい内容を伝えて…

実用可能なネオアンチゲン特異的T細胞樹立法の開発

今日のClinical Cancer Research誌のオンライン版で、「Induction of Neoantigen-specific Cytotoxic T Cells and Construction of T-cell Receptor-engineered T cells for Ovarian Cancer」という論文を公表した。これは他の研究者の話ではなく、われわれ…

「和(なれあい)をもって尊し」となさず

4月18日に総アクセス件数が300万回に達した。200万回が2017年3月4日であったので、1年間少しの間に100万、1日平均2500回のアクセスがあったことになる。医療の進歩と私の愚痴を綴っただけなのに、多くの方に目を通していただき感謝の気持ちで一杯だ。この「…

予算は too little, 新しい事には too slow、そして、結果を too shortに求める体制

病気に関係するすべての分子を標的とする薬剤開発 シカゴは日曜日まで東京の真冬のような気候で、コートを羽織っても肩をすくめるような寒さであったが、昨日から突然、暑くなり(暖かさを通り越して、暑い)、最高気温は昨日は28度、今日は29度と一気に夏の…

あなたは診察時、患者さんを診ているの、それともパソコン画面?

2日前に、強烈な睡魔に襲われ、ベッドで少し眠ろうとして立ち上がったが、その後の記憶がない。座っていた椅子がバタンと倒れたような気がしている。夜中に目が覚め、フローリングの上で寝ていたことに気づいた。今でも、背中が痛い。椅子も倒れ、床には凹み…

国家プロジェクトとしてのがん免疫療法の推進を!

今年のシカゴは冬が長い。4月に入って4度も雪があり、今朝の気温も1度まで下がった。来週も、最低気温が5度前後で東京の真冬のような天候が続きそうだ。例年なら、この時期には木々が緑色に色づくはずだが、真冬のような気候で緑の欠片もないままだ。出勤も…

Stand Alone;凛として生きる

昨日の市民公開講座で、神崎亜希さんというソプラノ歌手の歌を聞いた。私は救い難いほどの音痴なので、歌唱力の優劣をつける資格はゼロだが、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の挿入歌であった「Stand Alone」という題名の歌は、その歌詞(小山薫堂 作詞)…

人工知能と医療

今、京都から東京へと向かう新幹線の中だ。京都で開催されている日本内科学会の特別講演と市民公開講座の発表を終えたところである。がん医療は、リキッドバイオプシー、全エキソン解析、新たな免疫療法をキーワードに大きな変革を起こしていることを紹介し…

障がい者差別が生んだ悲劇

産経新聞に「息子閉じ込めた『おり』入り口に南京錠 自宅隣接のプレハブ内に設置」という表題の記事を読んだ。知的障害のある42歳の長男を自宅敷地内にあるプレハブの中に檻を設置し、そこに閉じ込めた罪で、父親が逮捕されたとあった。16歳のころから檻に監…

微少残存病変を叩き、がんの治癒を目指す

今年のシカゴは春の到来が遅く、今朝も最低気温が氷点下で薄らと雪化粧していた。10日くらいまで、最低気温氷点下が続きそうで、来週の月曜日・火曜日も雪の予想が出ている。今住んでいるアパートは築50年くらいで、窓枠の取替え工事が順次進んでいる。その…

乳がん治療薬タモキシフェン処方に対するガイドライン

今日のASCO(米国臨床腫瘍学会)からのニュースに「CLINICAL PHARMACOLOGY & THERAPEUTICS」という雑誌に「Clinical Pharmacogenetics Implementation Consortium (CPIC) Guideline for CYP2D6 and Tamoxifen Therapy」という論文が公表されたとあった。以前に…

シカゴで6年ー遺伝子パネルが全エキソン解析か?;全エキソン解析はがん患者や家族に希望が提供できる!

6年前の2012年3月29日に東京を経ち、シカゴに向かった。早いもので、もう、6年になる。まだ、50歳代だった私だが、60歳代の半ばになってしまった。そして、東京大学医科学研究所の凋落は著しく、理化学研究所ゲノム医科学研究所は名前が消え、バイオバンクジ…

これでいいのか、日本の研究費制度;評価者を評価せよ!

一週間前から日本に滞在し、目が回るように忙しい一週間を過ごし、クタクタになって、今、成田空港のラウンジにいる。それにしても、日本は相も変わらず、森友問題だ。財務省の公文書改竄問題は刑事事件であり、重大な案件だが、安倍政権を倒すための印象操…

ホワイトハウス内の流動化と日本政治の混乱

トランプ政権の屋台骨が揺らいでいる。ティラーソン国務長官を解任し、セッションズ司法長官の解任も取りざたされている。1年間あまりで、これだけホワイトハウスのメンバーが入れ替わった例がないそうだ。このような混迷の中、貿易摩擦も中国が標的だと思…

東日本大震災から7年

産経新聞に「東日本大震災から7年 不明者2539人、避難生活7万3千人」という表題の記事があった。早いもので、あの日から7年もたった。不明者が依然として2500人もいることや、避難生活を続けている方々が7万人を超えるという実情に心が痛む。3月11日…

混迷のホワイトハウス;突然の米朝会談受諾

ホワイトハウスの混迷が深刻になってきている。鉄鋼とアルミニウムの輸入に関税をかけることは、トランプ大統領に近い人でも唐突であったようだ。それが引き金となって、国家経済会議(NEC)委員長のゲーリー・コーン氏が辞任した。共和党の多くの議員も…

DTC (Direct-to-Customer) 遺伝子検査は医療か、個人の権利か、金儲けの道具か?

昨日紹介したように、米国FDAは個人が医療機関を通さずに遺伝子検査を受けることを承認した。23&Meは検索サービスを提供して大企業となったグーグルと関連する企業だ。病気のリスクや薬剤の効果・副作用に関連する診断を病院を介さずに個人に提供することに…

リキッドバイオプシーのがんスクリーニングへの応用はまだ時期尚早か?+米国FDAが遺伝性乳がん・卵巣がん遺伝子のDTCテストを承認

2月中旬以降のシカゴは、比較的穏やかな日が続いている。最低気温もプラスで歩いての通勤が心地よい。しかし、時差ぼけが取れず、依然として午前3-4時に目が覚める日々だ。眠りにつくために、アルコールを飲むので、身体に悪いと知りながらも摂取量が増えて…

限られた数の遺伝子の解析か、全エキソン解析か?-1;ガラパゴス化以下のピンボケ日本

日本ではようやく限られた数の遺伝子パネルを用いた「ゲノム医療」が開始されようとしている。伝わってきた情報によると、1回当たり、50-100万円だそうだ。前回紹介した論文では、リッキドバイオプシーで61ヶ所を調べても500ドルを切ると書かれていた。こん…

プレシジョン医療-10; 500ドルでできるリキッドバイオプシーで、切除可能がんの70%を検出可能

Scienceの2月23日号に「Detection and localization of surgically resectable cancers with a multi-analyte blood test」というタイトルの論文が公表されていた。オンライン版は1ヶ月ほど前に出ていたが、見落としていた。8ヶ所の臓器の外科手術切除可能…

オリンピック後の朝鮮半島は?

昨年7月から医療保険を変えたため、スポーツジムの特典が無くなり、水泳する機会が減っていた。しかし、最近、あまりにも身体がだるく、重く、頭もすっきりしないので、思い切ってスポーツクラブに再入会し、泳ぎに行ってきた。久しぶりに700メートルほど泳…

プレシジョン医療ー9; リキッドバイオプシーでのがんの早期診断は可能か?

リキッドバイオプシーでがんが見つけられるかどうか?結論はイエスだが、決して単純ではない。もし、リキッドバイプシーでp53遺伝子異常が見つかれば、どこかにがんが潜んでいる可能性はかなり高い。調べる方法によって疑陽性率が異なるが、血漿中の遺伝子断…

急性リンパ性白血病に対するCAR-T細胞療法

土曜日にシカゴに戻って来て以降、曇天と雨が続いており、なんとも体も気持ちも重い。日本を行ったり来たりしたためか、時差ぼけがひどく、脳の働きがすっきりしない。4日間連続で、午前3時頃に目が覚めて、しばらく眠ることができない。こんなひどい状態に…

がんゲノム医療中核拠点;選択?か忖度か?

シカゴに戻ってきた。日本に1週間、シカゴで1週間、続いて日本に1週間。65歳の体には、非常に厳しいものがある。おまけに、外は、またまた、雪が舞っており、なんとも鬱陶しい気持ちだ。しかし、私の残りの人生を賭けた「がんプレシジョン医療(CPM)ネット…

プレシジョン医療―8;リキッドバイオプシーの擬陽性・偽陰性率

検査には擬陽性と偽陰性の問題が常に付きまとう。「本来は腫瘍があるにもかかわらず、検査で陰性と判定されるのが偽陰性であり」、「腫瘍がないにもかかわらず、陽性と判定されるのが、擬陽性である」。リキッドバイオプシーは、この種の問題に関しては、こ…

蟻塚でもがく日本

今、シカゴオヘア空港にいる。まだ、体調は完全には回復していないが、あと1時間ほどで飛行機に乗る。今回は、2泊でシカゴに戻る予定だったが、他の重要案件の予定が入り、5泊することになってしまった。ようやく、時差ボケも取れ、体調も戻りつつある中での…

厳寒のシカゴで「愚者の選択」?

シカゴは寒さと雪が続いている。日曜日にシカゴに戻ってからゼロ度を上回る日がない。そして、帰国直後から、疲れからか、体が重く、頭も働かず、4日間ほど寝込んでいた。これほど体が重く感ずるのは、シカゴに来て初めてだ。それでも、仕事は蓄積してくる…

人間愛のないがん医療

今、日本にいて、明日朝、羽田からシカゴに戻る予定だ。1週間の滞在の間、火曜日から水曜日にかけて、いわき市に行き、木曜日と金曜日は徳島にいた。月曜日には国際医療福祉大学三田病院で、肉腫センター主催の講演をしたので、1週間に3回の講演会をした。昔…