2022-01-01から1年間の記事一覧

本当に単なるBA5コロナウイルスなのか;ゲノムリテラシーなき、さまよう日本

1.日本 180,226人 2.米国 114,116人 3.ドイツ 104,126人 4.韓国 100,182人 5.イタリア 63,837人 6.フランス 58,638人 7.オーストラリア 49,579人 8.ブラジル 46,461人 9.メキシコ 30,497人 10,台湾 25,670人 で人口密度から考えるとに…

生まれて初めてジャズ生演奏を聴く;感無量の時間

今日、生まれて初めてジャズの生演奏を聴きに行った。ジャズとブルースの町シカゴに6年間以上住んでいても、一度も生演奏など聴きに行ったことがなかったが、人生初の体験となった。演奏を聴きながら、うれしくて目が潤んできた。 大阪道頓堀のGarthというバ…

サル痘にWHOが緊急事態宣言

WHO(世界保健機関)は、23日サル痘について緊急事態宣言を発した。2020年1月に新型コロナウイルス感染症に対する宣言を出して以来の緊急事態宣言だ。アフリカ諸国内にとどまっていたものが、世界的な広がりを見せたための措置だ。 コロナ感染症に対しては、…

現実を直視しないコロナ対策

1日の感染者数が15万人を超え、プロ野球の球団でも次々とクラスターが発生し、試合中止を余儀なくされている。プロ野球はお休みできても、エッセンシャルワーカーに集団感染が起きると社会活動の支障に直結する。重症者数があまり増えていないが、濃厚接触者…

嘘をつくな、現実を見よ、そして信頼を取り戻せ!

今日のNatureに「Memo to Boris Johnson’s successor: tell the truth, respect evidence and restore trust」というタイトルの出版社からのコメントが掲載されていた。日本語に意訳すると「ボリス・ジョンソン首相の後継者へ;嘘をつくな、現実を見よ、そし…

安倍元総理の遺したもの;敗者復活ができること

前の日曜日、大和西大寺駅に行ってきた。平城京跡を訪れたいと思っていたこともあるが、元総理が凶弾に倒れた場所で冥福をお祈りしたい気持ちがあり、行ってきた。駅前の献花台に遺影が置かれており、献花をする人の長蛇の列が続いていた。平城京跡の方向に…

病院の正式な死亡確認時刻より数時間前に死亡発表;これこそマスゴミのおごりだ!

悲劇は起きた。4日の産経新聞正論欄で、安倍総理のコロナ流行初期の学校休校は危機管理の観点から正しいと書いたが、まさか、このような危機管理に欠けた警備体制下で安倍元総理が射殺されるとは思わなかった。かなり批判を受けた総理だったが、日本の国際的…

医師の暴言や暴力が企業より深刻?!;記事のタイトルに喝だ!

共同通信に「医師の暴言や暴力、横行 パワハラ、企業より深刻か」というタイトルのニュースが掲載されていた。日本小児外科学会に所属する医師に対するアンケート結果で約280名が回答したそうだ。内容としては、暴言が89%、差別的な発言71%、暴力行為が65%、…

大阪に引っ越して3か月なのに参議院議員選挙投票は東京で?!

東京の旧居住地から、参議院議員選挙の案内が届いた。そこには東京でしか投票できないことが記載されていた。新住所の選挙人名簿に載っていないのが理由だが、引っ越して3か月も経つのに、大阪で投票できないとはどういうことだ。しかも、東京に出向くか、投…

NHKジャーナル出演; 人間力のある医学教育を

6月22日の夜、久しぶりに「NHKジャーナル」というラジオ番組に出演した(オンデマンド配信https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=0045_01_3790326 25分を過ぎたころから約9分間)。今回のテーマは「AIホスピタル」だったが、約8分の時…

ある種の大腸がんは手術しなくても免疫療法で治癒できる!?

2週間前のNew England Journal of Medicine誌に「PD-1 Blockade in Mismatch Repair– Deficient, Locally Advanced Rectal Cancer」というタイトルの論文が報告された。特別な条件の直腸がんに対しては、手術しなくてもがんを治癒できる可能性を示した画期的…

Efferocytosisを標的とした創薬

Nature Reviews Drug Discoveryの6月号に「Drugging the efferocytosis process: concepts and opportunities」というタイトルの論文が掲載されている。よく次々と考えつくものだと感心する。 病名は同じでも、いろいろなプロセスを経て、同じような症状や検…

ブタの心臓や腎臓を人に移植?!

骨髄移植、腎臓移植、心臓移植、肝移植、肺移植などの移植医療は免疫抑制剤などの格段の進歩によって、安全性が担保され、医療として確立した。しかし、移植を必要としている患者さんの数に比して、移植に提供できる臓器数は絶対的に不足している。生体肝移…

母の命日に想う敗軍の将の責任

1999年6月1日に母が亡くなり、23年が経過した。この23年間、山あり、谷ありの人生だった。努力しても必ず報われるわけではないが、努力しなければ報われない。そう信じて過ごしてきたが、世の中にはずるがしこく生き抜いてきた奴がたくさんいる。10億円の給…

敗軍の将、兵を語らず。

内閣府のSIP第2期「AIホスピタルプロジェクト」は私が人生の最後を賭けたプロジェクトだ。多くの機関の協力のもと、日本の医療のAI化・デジタル化に貢献し、さらに海外への展開を見据えて、第3期(あと5年)を目指していた。 私が国立研究開発法人・医薬基盤…

大阪に異動して2か月

大阪に異動して2か月近くが経った。31歳の時に米国ユタ大学に留学する前には予想だにしなかった研究者人生を歩んでいる。今でも、私は外科医の人生を送っていたら・・・・と考えることが多い。そして、つい最近まで二度と東京以外で職に就くことはないと考え…

世界から正義が失われたのか?

ウクライナのゼレンスキー大統領の米国議会に対するスピーチを見た。当初、真珠湾攻撃を例にロシアの理不尽さを訴えた部分はで少し不快な気持ちがしたが、流されたビデオ、そのスピーチの内容に心を打たれた。ウクライナで100人を超える子供が命を落とし、責…

コロナ感染症による死亡数は報告数の3倍?!

先週号のLancet誌に「Estimating excess mortality due to the COVID-19 pandemic: a systematic analysis of COVID-19-related mortality, 2020–21」というタイトルの論文が報告されていた。2020年1月1日から2021年12月31日までの2年間の超過死亡数から推測…

結局、自分の国は自分たちで守るしかないのか?

ロシアがウクライナに侵攻して1週間以上が過ぎた。ここ数日は、ウクライナの街中での激しい爆撃の様子がテレビで流されている。欧米諸国の積極的な介入がないままに、多数の一般ウクライナ人の血が流されている。自分の国が侵略されたときには、他国の応援を…

米国の科学リーダー:フランシス・コリンズ博士が、エリック・ランダー博士の後釜に!

エリック・ランダ―博士がパワハラ問題で退任した、アメリカ大統領府科学技術政策局トップの後任人事に注目していた。予想されたことであるが、昨年末でNIHの所長を退任したフランシス・コリンズ博士が指名された。ただし、その責任をランダ―博士の下で働いて…

努力は報われるか?

努力した人が報われる世の中であって欲しい。 しかし、99%の場合、努力は報われない。 努力したこと自体を評価する世の中であって欲しい。 しかし、99%の努力は評価されない。 嘘、でたらめ、ごまかし人間を振るい落とす世の中であって欲しい。 しかし、でた…

コロナピークはマッターホルン型か富士山型か?どうでもいい議論だ!

他国のコロナ感染症陽性者数を見ると、ピークのパターンは、急増急減でマッターホルンのように急峻だが、日本はダラダラと増加して緩やかに減る富士山型になるのでは?とのような議論がされている。 日本では急峻な増加があってもそれを見ることができないの…

脊髄損傷の人が電気刺激で歩くことができる!Dream Comes True!

日本は相も変わらず、メディアがコロナ感染症で大騒ぎしている。科学ではなく、情緒が国を支配しているようだ。科学的な数字を元に科学的施策を実施して欲しいものだ。日本の科学力の地盤低下を象徴しているのがコロナウイルス対策だと思う。 そんな中、米国…

緊急事態宣言は必要か?科学的な評価のもとに政治決断を!

メディアは視聴率が優先かと思わせるような、コロナ感染症の報道が過熱している。第5波の終わりにあった、これからは重症者数が重要だったという話は吹き飛び、連日過去最多と大騒ぎしている。埼玉医大の教授も重症者はいないとテレビで語っていたし、一部の…

社会が回らないのか、施策が社会を回さなくしているのか?

「人流抑制ではなく、人数抑制」をなどと謎かけのような発言をしていたかと思ったら、「PCR検査なしでコロナと診断を」と場当たり的な対応を続けていることに、誰も批判しなくなった日本はいよいよ末期的だ。「検査と隔離」の大原則を軽視したあげく、検査が…

国の終わりの始まりか?

私のオミクロン株の広がりに対する予測は無茶苦茶甘かった。 完全ではないものの水際対策が比較的うまくいっていたと思っていたからだが、米軍基地という大きな穴が開いていたとは考えていなかった。沖縄や岩国をはじめとする米軍基地を起点とする感染の大規…

信じがたいほどの、科学力なきオミクロン騒動

明けましておめでとうございますとも言えないほどのオミクロン株騒動である。 10月1日の緊急事態宣言解除を前に「今後は重症者数に重きを置く」と聞いた記憶があるのだが、年末年始には、相も変わらず感染者数の増加一辺倒だ。オミクロン株が最初に確認され…