見事なまでの政務三役の不祥事内容と担当省庁との関係

ようやく財務副大臣が辞任に追い込まれた(罷免された)。しかし、不祥事の内容と彼らの担当する省庁との関係は、お見事と言うしかない。大喜利であれば、座布団5枚という声が出そうなまでの絶妙な関連性だ。

文部科学政務官―男女の不適切関係

法務副大臣―選挙違反

財務副大臣―税金滞納

この組み合わせは漫画でも描けないぴったりと嵌った組み合わせだ。

教育に関わる文部科学省の政務官が不適切な男女関係を暴露されて辞任。教育に関連する省庁の政務官にこんな人を選ぶことは、ブラックジョークだ。政務官になることは政治家の箔付けに必要なのだろうが、文部科学省ではなく、他の省庁を希望すればいいものを自覚がなさすぎる。

そして、法務副大臣が、選挙違反に関わっていたことで辞任。明らかな法律違反を犯していた人が、法務省の副大臣???ちょっと考えられない事態だ。法の番人が自ら法律違反していたという、泥棒に大切な鍵を預けたようなものだ。

さらに、極めつけは、税金滞納・差し押さえ4回の財務副大臣。これほど世の中を舐めた人選はあり得ないだろう。この副大臣を選んだ人もその任を引き受けた人も国民を馬鹿にしている。副大臣に任命され、このような不祥事をほじくり返されれば、自身にとっても政権にとっても致命傷となることは容易に想像されただろうに。税金滞納で4回も差し押さえまで食らった人が財務副大臣とはあまりにも無残な組み合わせだ。

ここまで見事なまでの不祥事内容と担当省庁の組み合わせは確率的にもあり得ない話だ。「任命の責任者の責任が重いのか」、「こんな人たちを推薦した派閥が悪いのか」はわからないが、仕組んでもなかなかできないような絶妙で見事なコンビネーションだ。さらに、この財務副大臣辞任までの遅さは、官邸が常識的価値観を持たないことや世論に鈍感であることを見事なまでに映し出している。

本当は政権交代の大きな声が上がっても不思議ではないのだが、民主党政権の悪夢がそれを妨げている。

PS: 紅白歌合戦から旧ジャニーズのタレントが排除された。まるでタレント全員が反社会的集団のメンバーのような扱いだ。その一方で、大河ドラマの主役は変わらない。人権のNHKはどこに行った。単にジャニーズへのへつらいに対するしっぺ返しだけのご都合主義ではないのか?「どうする家康!」ならぬ、「どうするNHK!」だ。