花咲く日がさらに遠い日本-25

ロイターのニュースで、コロナ治療薬候補アビガンを製造しているロシアのケムラー社幹部が「アビファビルは新型コロナ感染の初期、もしくは軽症の患者で最も効果があると指摘した」とあった。日本の治験は、はっきりしない結果だった。

 

ロシアの感染者数は713,936人で死亡者数は11,017人。死亡率は1.5%と、欧米やメキシコなどと比べるとはるかに低く、そして、もちろん、日本よりも低い。すでにアビガンが投与されている対象者がかなり多いはずなので、結果がより明確なはずだ。

 

米国では、ユタ州だけが死亡率1.0%未満となっている。最近はデータの公表がないが、イベルメクチンの検証を始めたのがユタ大学で、発表当時は死亡率を6分の1に抑えるとのことだった。

 

繰り返して述べているが、感染症対策には科学が必要だ。このまま、規制を緩めるなら、国民を救う方法を科学的に考えてほしい。検査数が増えているから、若者の感染が増えているから・・・という情緒的な感想文では、この感染症に勝てない。感染は確実に広がっているのだから。

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花咲く日がさらに遠い日本-24

今日は224人で、最高を更新した。町の姿を見るとこの数字には驚きはしないが、やはり、持病持ちの高齢者にとっては、怖い数字だ。

 

記者会見で濃厚接触者を調べた結果という。

感染経路不明が100人以上いるが、濃厚接触者は感染経路不明には入らないはずだ。

40歳以上の感染者も確実に増えている。

何を隠そうとしているのか、ごまかそうとしているのかわからないが、気持ちが悪い。

通勤電車はほぼ元通りだし、道路の渋滞は激しくなってきた。

国は県外の移動について何も言わにが、知事は県をまたぐ移動は控えてほしいという。

米国も似たような様相だが、どうなるのか?

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経験したことのない降水量;治水はどうなった!

九州を中心に記録的な降雨が続いている。被害にあわれた方々に心からお見舞いを申し上げたい。

 

それにしても、水の威力は恐ろしいばかりだ。鉄筋の橋でも押し流してしまう。数十年に一度の水害に備えた堤防の整備と言っても、理論的には可能だが、それには膨大な予算、すなわち、税金が必要だ。

 

コロナ対策としての休業要請も、補償ができる財源がなければ、4-5月にかけての休業要請と同じことができるはずもない。これも理論的には、落ち着いてから税金で賄うこともできるが、支給された(される)お金をいずれ税金で払う意識がどこまであるのだろうか?

 

国家予算も無尽蔵ではないので、効率的な(効果的な)使い方を考えるべきなのだが、総論では賛成だが、自分の身に降りかかってくると反対するのが世の常だ。この未曽有の状況を目の前にしても、人間の性は変わることはない。普段正論を言っている人も、自分の目の前にぶら下がった人参がなくなりそうになると、突然、凡人、俗人になってしまうのだ。

 

政治も小選挙区制になって、政権交代が可能になったが、政治家は育たず、政治屋になり、国の将来ではなく、自分の次の選挙のことしか考えなくなってしまった。政治がポピュリズムに走ると、耳障りのいいことを無責任に口走るだけで、選挙が終われば、知らぬが仏となる。

 

話を戻すと、私が水の怖さを初めて実感したのは、高校生の時に同級生と四国に遊びに行った時だ。四国を一周する途中に高知で台風に遭遇した。怖いもの見たさで、足摺岬に行ったが、噴き上げてくる海水に恐怖を感じた。土佐清水に戻って民宿を見つけ、引き付ける風の音を聞きながら一晩過ごしたことを鮮明に覚えている。テレビで見るのは映像の世界だが、現実で見ると全く異なる。

 

今は、洪水の濁流を画面で姿を見ながら、その脅威に身をすくめる思いだ。言うまでもないが、治水という課題は、日本にとって大きな課題である。民主党政権時にパーフォーマンスでダム建設中止が大きな話題となったが、「治水」問題はどこに行ってしまったのだろうか?基地の問題、ごみ処理場の問題など、総論では賛成だが、各論になると動かなくなる。政治屋は選挙のことしか考えないので、正論で票を失うことを恐れる。

 

東京版CDCなど、現実的にはありえない話だ。おそらく、CDCを見学したこともない人の戯言だ。全世界からリアルタイムで情報が集まるのがCDCだ。そんな大規模な、国でもできないことを、どうして一つの都道府県ができるのか?そもそも、全国、いや、世界中の感染症情報をどのように集めるのか?情報収集システムの困難さをわかっていれば、絶対に言えない施策だ。できもしないことに資源を浪費するのではなく、できることをするために資源を有効活用してほしいと思う。

 

明らかに気候変動は起こっている。治水対策は喫緊の課題だ

 

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花咲く日がさらに遠い日本-22

2日 107人

3日 124人

4日 131人

 

若い人と新宿に多いと繰り返すだけ。

だからどうするのか、だれも言わない。

数値指標は、東京アラート発出時より明らかに悪い。

PCR検査をまともにやってこなかった3-4月とは比較できない。

こんな非科学的な対応を続けるのが、先進国なのか?

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花咲く日がさらに遠い日本-21

多くの人の予測通りに事態が推移している。

東京圏だけでも200人近く、関西圏でも増え始めている。

道路も電車も、ほぼコロナ以前に戻りつつある。

経済のために、感染による死亡は犠牲にするしかないのだろうか?

世界全体では1日の新規感染者が20万人を超え、死亡数は5000人を超えている。

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コロナもがんも、自己利益よりも国民・患者利益を考えて!

Nature Medicineの6月号に「BL-8040, a CXCR4 antagonist, in combination with pembrolizumab and chemotherapy for pancreatic cancer: the COMBAT trial」というタイトルの論文が掲載されている。

 

すい臓がんに対する免疫チェックポイント抗体+化学療法に、CXCR4(ケモカインという免疫関連物質の受容体)阻害剤を組み合わせた臨床試験(COMBAT試験)の結果を報告したものだ。

 

病勢コントロール率(Disease Control Rate=DCR)は 34.5%(29人で腫瘍が縮小した患者は一人、増悪しなかった患者が9人)だった。生存期間の中央値は3.3ヶ月とあまりパッとしない結果だ。

 

ただし、この臨床試験の治療をセカンドラインとして受けた患者に限ると生存期間中央値は7.5ヶ月とあった。抗がん剤をやり尽くして免疫能をガタガタにしてから免疫療法をしても効果は上がるはずもないのは当然だ。

 

注目すべき点は新しいCXCR4阻害剤が、腫瘍内へのがん細胞を殺す可能性のあるCD8細胞の浸潤を増やし、免疫を抑える骨髄由来抑制細胞(myeloid-derived suppressor cells=MDSCs) の数を減らしたことである。そして、全身を循環する免疫抑制細胞も減少した。

 

そして、NOPOLI-1化学療法(リポソーム化したイリノテカンとフルオロウラシル、ロイコボリン)に免疫チェックポイント抗体+CXCR4阻害剤を加えた治療を受けた 22人の群では、腫瘍縮小率が32%、病勢コントロール率が77%、有効期間が7.8ヶ月であった。免疫機能に対する影響を低く抑えた抗がん剤療法と述べられていたが、免疫に重要な骨髄細胞を殺す抗がん剤治療との組み合わせよりは好ましいはずだ。

 

もちろん、患者数を増やした試験は必要だが、3か月を超えてから腫瘍縮小を示した患者さんが4人いたことはCD8細胞の浸潤が増えていたことと併せて興味深い。すい臓がんでは、城壁が存在しているかの如く、リンパ球ががん組織を取り囲むだけで中には入っていかないことがある。CXCR4阻害剤がその点を改善できるなら、理に適う。

 

いろいろな難治がんが、まだまだ、難攻不落の城のようではあるが、敵の強さ弱さを見つけだして、強いポイントを攻撃し、弱さをトコトン突いていくしか、この難敵に勝つ方法はない。

 

それにしても、日本に戻り、2年経ったが日本の文化は何も変わっていない。日本の研究者は自分の論文にしか目がいかないようだ。コロナ対策も、がん対策も敵は思わぬところにいる。まず、味方同士でつぶし合いを始める。プラスがいくつあっても、その分だけマイナスがあり、結果はゼロどころか、マイナスになる。いや、掛け算だと、一人ゼロがいると、何が起こってもゼロのままだ。利権ではなく、国益、患者利益を考えて対処して欲しいものだ。マイナスやゼロの人が幅を利かせていると、日本は終わってしまう。

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