花咲く日がだんだん遠ざかる日本-31;無知と地獄の国、日本

東京・大阪で1日1万人の大規模ワクチン接種をすると言う。本当にできれば喜ばしいことだ。しかし、接種前の聞き取りをどうするのか?問診に一人10分かかると1会場で10万分が必要となる。10万分は1667時間だ。一人の医師が12時間、これにかかりっきりになり、休みを取らないとしても、139人の医師が必要となる。ワクチンの注射に一人1分とすると1万分が必要で、約167時間となる。一人12時間休みなしで働いても、14人の医師が必要である。歯科医師や臨床検査技師が接種に関わる案が出ているが、気分が悪くなる人やアナフィラキシーの対応にも人員確保が必要である。

注射後一人15分待機すると、15分X1万人で延べ15万分の待ち時間スペースが必要となる。会場を12時間同じように利用するとしても、常時200人以上の待機場所の確保が必要となる。これを3密にならないように配置するとかなり多くのスぺースが必要だし、待っている方たちを観察する要員も必要となる。受付登録、接種後登録などやその整理に当たる要員も確保しなければならない。どう考えても思い付きでできるはずもなく、万全の準備が必要だ。感染がさらに拡大している現状で、多くの要員の確保ができるのだろうか?もう少し感染を抑え込まないと、ワクチン接種もままならないのではないのか?

緊急事態宣言が今月末までとなったが、東京・大阪では百貨店や大型商業施設の自粛は引き続いて求めるようだ。東京ではイベントは緩和されるという。自粛を求める理由も緩和する理由も定かではない。ワクチン頼みの一本足打法だが、足元はぐらついている。依然として「検査と隔離」策は無視を決め込んでいる。国民の自粛疲れが第4波の主要因のように聞こえたのは私だけか?そして、ステージ4からの脱却が一つの目標という。ステージ3で気を緩めれば、すぐにステージ4になる。山口百恵さんではないが、「ひと夏の経験」はどこに行ったのだ。 

鳥インフルエンザの場合、感染が確認されれば、養鶏場の鶏はすべて殺処分となる。感染している可能性のある鶏から、野鳥・ハト・カラスなどを介した感染拡大を防ぐためだ。徹底した感染拡大予防策をとっている。しかし、この国では無症状感染者を積極的に見つけることをしていない。症状がなければ、行動も制限されず、感染の連鎖を起こす。この単純な考えが、この国では無視されているのだ。無症状感染者のウイルスが永遠に無症状感染であるはずもない。これで命を大切にしているといえるのか!誰がどんな理由で対策案を決めているのか?もはや、不思議の国といって見過ごすような状況ではなく、無知と地獄の国、日本だ。

f:id:ynakamurachicago:20210507222207j:plain