異常な森バッシング;過ぎたるは及ばざるが如し

森元総理の記者会見を見た。確かに森会長の発言は世界標準からはずれている。しかし、政治家の多くは、聴衆の受けを狙って発言する。ユーモアのつもりで発言したことが、あまりにも時代錯誤的だったために、批判的なメディアによって面白おかしく増幅された感がある。20-30年前まで軽く聞き流されたことに、ここまで大騒ぎするのかと思う。私も昭和20年代生まれで、最近は若い人たちと意識のずれを覚えることも少なくない。注意して発言しているが、それでも時代に追い付いていけない部分がある。

そして、森会長が発言された際に、誰も何も言わなかったことも批判されているが、一言で言えば、それは文化の差だ。森会長はこんな人だとわかっている人たちは、「また、・・・・・」と苦い思いをしつつも、その発言に食って掛かることもない。米国でも、トランプ前大統領も随分とひどい発言をしたことがあったが、この人はこんなものだとわかっている人たちは、いちいち大騒ぎしない。そして、物議を醸したにもかかわらず、7500万人ものアメリカ人はトランプ氏に投票したではないか?

一昨日の記者会見の様子は、森会長が記者たちの挑発に乗ってしまった感がある。最後は逆ギレのように終わってしまったので、なおさら悪印象だけが残ってしまった。コロナの大流行が起こらなければ、今頃は、東京オリンピック・パラリンピックを成功させた最大の功労者として、労をねぎらわれていたはずだ。コロナ流行下にあって多くの苦労されてこられてきたに違いない。その方に対する、上から目線の記者たちの態度はどうかと思う。先日、総理大臣に対してまったく敬意のない質問をした蓮舫議員を想起させるような記者たちの態度だった。「会長として適任であるか?」という質問をしていた記者がいたが、私は、蓮舫議員がここにもいるのかという気持ちだった。

今まで「蛇に睨まれたカエル」状態だった人たちまでも、おぼれた犬に石を投げつけるようなコメントを発している。武士の情けで、森会長をかばう人はいないのかと思う。失言は失言として、これまで尽力されてきたことを訴えて失言を帳消しにするような気の利いた発言が出てこないことの方が問題だと思う。まるで、いじめに加担しないと、自分がいじめられるかのような群集心理だ。もっと寛容な社会であればと願わざるを得ない。

世論という名の化け物が社会を支配するように見えてくるのが、恐ろしいことだと思う。

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