テロリスク増大と大きくなる戦争の足音

日本国内では大きな話題となっていないが、トランプ大統領がイスラエルの首都をエルサレムと認定したことが、中東の微妙なバランスを壊し、不安定化要因を一気に増大させたと捉えられている。勢力が落ちたとはいえ、イスラム国が米国でのテロを予告しているので心配だ。クリスマス期間中とその前後、米国を象徴する都市では厳重な警戒が必要だ。なにせ米国では簡単に銃器類が入手できることは、ラスベガスの乱射事件からも明らかだ。そして、大きな車を人が密集している集団に突っ込ませる形のテロは、かつて南フランスであったように、どの国でも起こせるものだ。

 

日本でも渋谷のスクランブル交差点などに多くの人が集まっている時に、ダンプ車などで突っ込まれると大惨事となる。ダンプ車が凶器になるなら、日本でも凶器の入手は難しくない。このような想定をしつつ、国を守っていくことが求められる時代になったにも関わらず、日本の政治家の一部は、悲しくなるほどの「夢見る夢子」さん状態で、メルヘンの世界を生きているような能天気さだ。現実に目を向けて最悪に備えなければ、天然痘ウイルスなどに感染した患者ひとりを送り込まれれば、日本国内では大被害に発展する。北朝鮮から流れてきた人たちは、普通に移送されているようだが、最悪事態を想定した危機管理の観点からは、2-3週間隔離施設に置いておくべきではないかと思う。考えすぎか?

 

米国もティラーソン国務長官とホワイトハウスの北朝鮮に対するスタンスの乖離が目立ち、意思決定プロセスがさらに明確でなくなってきた。計画された北朝鮮に対する揺さぶりか、噂されるトランプ氏と国務長官の意思の疎通の悪さによるものなのか、闇の中だ。

 

しかし、今後、北朝鮮が核実験を実施すれば、米国が北朝鮮を攻撃する可能性が70%になると共和党の重鎮が述べていた。米中ロと北朝鮮の政治的な駆け引きが続いているが、一寸先には何が起こってもおかしくない状況だ。このような状況下で、有事の際に、日本人を韓国から脱出させるための日韓協議は進んでいない(韓国側が拒否している)ようだ。韓国が自衛隊を嫌っているからというが、日本は自衛隊の手を借りるしかない。北寄りなのか、左翼的なのか知らないが、ワシントンポストが信頼できないと切り捨てた韓国政権には困ったものだ。

 

「協力的でないならば、韓国に住む日本人を今の段階で全員引き上げるぞ」くらいの思い切った発言ができないものかと思う。国は国民の人命を守る責任があるのだから、外交的アプローチが駄目ならば、もっと強く出れないものかと、ついつい思ってしまう。そして。慰安婦像を米国各地に広げて、日本に対する嫌がらせを続けているのだ。有事の際に日本国民を守ろうとしても、話し合いさえしない国、政権が代わる度に国と国との取り決めなど無視する国とはもっと距離を置けばいい。

 

私には、トランプと金正恩という行動予測不能な国のトップ間でのチキンゲーム状況下では、いつ何が起こってもおかしくないように思う。エルサレムをイスラエルの首都認定は、イスラエルとパレスチナの微妙なバランスを完全に壊してしまったと言われている。このエルサレムの首都認定は1990年代に米国議会で決まったことなのだが、クリントン・ブッシュ・オバマの3政権は今問題の機微を十分理解し、避けてきた。トランプ大統領にどのような勝算があるのかわからないが、この唐突にしか見えない行動が、テロの激化の引き金と化すのは避けれられないかもしれない。

 

きっと、2018年はますます不安定な1年になるだろう。冬季オリンピックも、北朝鮮の動向次第で、無事開催されるのかどうか怪しくなってきた?それよりも、1218日攻撃説もささやかれており、私の日本滞在中に米軍の北朝鮮攻撃が始まらないことを願っている。

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