「エビ」が動いておられました?

慌ただしい日本出張を終え、今、羽田空港にいる。プレシジョン医療、リキッドバイオプシー、ネオアンチゲン治療などに向けて、一歩前に進んだ。あとは、現場に携わる人たちの実行力が問われる。しかし、日本での免疫療法という言葉に対するネガティブな印象を改めて認識することが多かった。ひとたび、強い印象が心に残すと、それを覆すのは何十倍もの労力を要する。

 

日本では、数か月にわたるメディアの安倍政権に対する印象操作が成功しつつある。支持率は急速に低下し、とうとう危険水域に入りつつある。政府の対応がまずかったのは否定できないが、かつて民主党政権を生み出したマグマのようなものが再び巻き起こっているように感じた。中国公船が日本領海に侵入し、北朝鮮は相変わらず、ミサイル発射実験を続けている。こんな状況で、何か突発事件があれば、どのように対応するのだろうかと思う。東北大震災時の政府の対応がいかにひどいものであったのか、私は忘れはしない。

 

歪んだシステムを正したのか、これまでのシステムを歪めたのか、判断が分かれるところだが、メディアは、なぜか、「面従腹背」を座右の銘とする人物を持ち上げ、彼に正義があるように伝える。おかしな世の中だ。「がんの標準療法を根底から考え直すべき」などと言っている私は、システムを歪めようとしている人物に分類されそうだ。しかし、私は、現在のがん治療体系は5年程度で大きく変化すると確信している。もちろん、その体系を変革させるグループの一員として参画したい。一人の力には限界はあるだろうか、1年以内には大きな渦を生じさせたいと考えている。あまり肩に力が入ると肩こりがひどくなりそうだが、ここまでくれば、引き下がれない。

 

もう、間もなく搭乗するが、最後に、少しリラックスできる話を紹介したい。先週、あるレストランで夕食していた。オマールエビをオーダーしたところ、料理を運んできたウエーターが「こちらは朝まで元気に動いておられましたエビでございます」と紹介した。「エビ」が「動いておられました」???エビに敬語を使うので、思わず吹き出しそうになった。関西では、家の主に敬語を使う習慣は残っているが、「エビ」様には敬語は使わない。口に食べ物が入っていたら、ディナーは台無しになっていただろう。ファミリーレストランやコンビニでも時々意外な丁寧語、敬語に遭遇するが、変な世の中になり、言葉も変になってきた。

 

f:id:ynakamurachicago:20170719101505j:plain