がんと闘う主役は患者さんと家族

一昨日の木曜日には、シカゴ市内で銃による殺人事件が7件発生した。トランプ大統領が翌日ツイッターで"Seven people shot and killed yesterday in Chicago. What is going on there - totally out of control. Chicago needs help!"とつぶやいたそうだが、この数は確かに異常だ。特定の地域に集中しているとはいえ、ここまで多いと他人ごとと安閑はできない。2015年には銃撃事件3,000、殺人487人だったのが、2016年には、4300件の銃撃事件、760人の殺人事件と急増している。殺人事件数は1.5倍に急増という非常事態だ。今年は昨日までの54日間で、99人が殺されている。聞くだけで恐ろしい数字だが、このペースで推移しても年間約700人だから、昨年を下回っているというのも驚きだ。是非、トランプ大統領が解決できるなら、何とかして欲しい。

今日は3月に大阪・東京で行う講演会の案内をしたい。

まずは、17日の午後に大阪のインターコンチネンタルホテルで開催される4回先進医療推進フォーラムだ。「完治を目指す革新的医療」のテーマで、私を含め4人の演者が講演するhttp://www.ampo.jp/forum)。私は2番目なので、午後2-3時くらいの予定だ。ここでは「がん;延命治療から治癒の時代へ」の題目で話をする。時間がたっぷりあるので、「がんプレシジョン医療」の全体構想を紹介したい。少し専門的になるが、今後のがん医療の在り方に関する提言をしてみたい。

二つ目は、25日に東京医科歯科大学で開催されるリレーフォーライフで「がんの治癒を目指して」のタイトルで20分間話をさせていただいた後に、患者さんの代表も交えたパネルディスカッションに参加する。http://relayforlife.jp/ochanomizu/2017/02/study_cancer/

米国と日本で大きな違いと感ずることの一つが、患者さんの声を政治・行政に届ける力の差だ。3人に一人の日本人ががんで命を落としている。多くの患者さんや家族が、全く希望のない中で、数か月から1年前後暮らしていかなければならない。研究者や医師もがんと闘っているが、闘う主役は患者さん自身であり、その家族なのだ。是非、多くのがん医療に関心のある方々に集まっていただきたい。

2017年の今、患者さんや家族が、如何に延命するかではなく、「如何にがんを治癒させるのか」を、声を大きくして求めていく時代なのだと思う。米国がムーンショット計画というなら、日本は火星(Mars-shot)、金星(Venus-shot)、いや、サンショット(Sunshot)計画をぶち上げるくらいのことは言って欲しいものだ。日本は「日の本の国」なのだから、それを言ってもおかしくないはずだ。

昨日、水泳で1000メートルを泳いできた。休み休みだが40分弱で泳ぐことができた。まだまだ、がんとの闘いを支援することができるはずだと自分に言い聞かせた。

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