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1回の注射で6ヶ月コレステロールをコントロール!?

今年も一週間が経過した。時間の流れがさらに速く感じられる。シカゴは、最高気温がマイナス二桁の日が続いて、冷凍庫の中にいるようだ。それでも、3日前には、運動不足を避けるために、歩いて通勤したが、正面から風を受け、鼻水タラタラで、翌日はさらに冷え込んだのであきらめた。アパートの1階には運動器具がいくつかあるのだが、なんとなく苦手で、昨日は階段登り、今日は水泳でカロリー消費・体力維持に努めた。雪は依然としてまったくないが、近くの湖面はすでに氷で覆われている。科学博物館裏の二つの池は、完全に氷で覆われ、スケートができそうだ。

 

そして、今日は、ずぼらな人に適した、高コレステロール症を治療するための画期的な治療法についての紹介だ。今週の「New England Journal of Medicine」誌にsiRNAの皮下注射を1回すると、LDLコレステロールが少なくとも180日間、半分程度に低下させるという論文が掲載されていた。siRNA は、遺伝子の働きを抑える技術で、特定の遺伝子の働きを抑えることができる。

 

siRNAにグルコサミンの1種を結合させることによって、肝臓の細胞に効率的に届ける方法だ。一般的にはRNAは血中で速やかに分解されるが、分解されないように少し形を変えたものを利用していた。siRNAを利用してがん細胞の増殖に必須の遺伝子の働きを抑えると、がん細胞を殺すことができるが、実用化には至っていない。狙ったがん細胞にだけ、効率よくsiRNAを届ける方法が難しいためだ。

 

今回の論文ではコレステロールの産生に重要なPCSK9という遺伝子の働きを、肝臓の細胞で抑えることによって、1回の注射で、最低でも約6か月間コレステロールの低下を維持できることを示したものだ。有害事象として、軽度の咳・筋肉痛・咽頭炎・頭痛・背部痛・下痢があったようだが、治療と関連するかどうかは不明だ。毎日薬を飲み続けるのか、半年、あるいは、それ以上の間隔で、皮下注射を1回受けるのか、の選択を迫られたら、どちらを選ぶだろうか?私なら、毎日、薬を飲み続けるのは面倒だし、歳のためか、飲んだのかどうかわからなくなる時があるので、注射の方が楽なように思う。ただし、高脂血症はないので、現時点では不要だが。

 

それにしても、治療技術の進歩は目覚ましい。諦めないで継続するのは精神的にも大変だし、資金的にも大変だ。といって、それを嘆いてばかりいるのは、今年は止めにした。自分たちで頑張ればいいのだ。倒されない限り、逆風でも、鼻水を垂らしながらでも、前に進むしかない。しかも、物乞いのようにお上にお金をねだるのではなく、自分のアイデアで、自分の力で資金を集めて頑張ればいいのだ。集められなければ、引退。単純な話だ。

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