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安倍総理・真珠湾訪問;戦後の節目

雑事

今朝、アパートを出る時に、ドアマンから「おはよう」に続いて「Shinzo Abe visited Pearl Harbor yesterday」と話しかけられた。彼はアフリカンアメリカンだが、片言の日本語で毎朝声をかけてくれる。しかし、日本の総理大臣が真珠湾を訪問したことを持ち出すとは思いもよらなかった。戦後生まれの私だが、12月8日が誕生日という私にとっては、大きな歴史的な瞬間であった。

オバマ大統領の広島訪問、安倍総理の真珠湾訪問という平和を願う2大イベントにも関わらず、2017年には何が起こるのか全く不透明な状況だ。平和を願うだけで、平和が続くならいいが、現実はそのようにはなっていない。何かの弾みでバランスが崩れれば、世界が再び戦火にまみれる可能性は否定できない。国としての抑止力の必要性を避けて通れない時代だ。

今日はジカ熱に関する話題を紹介したい。12月15日号の「New England Journal of Medicine」誌にブラジルのジカ熱に関する続報がでていた。結論は以前にもこのブログで紹介したことと同じである。妊娠中にジカ熱に感染すると半数近くで、死産や新生児の脳の発達異常などの影響がでる。感染拡大当初は妊娠初期に感染すると影響が出やすいと報道されていたが、妊娠の週齢に関係なく、影響が出るようだ。

温暖化のため、蚊が生息する地域が拡大していること、人から人に感染することから、来夏に向けたジカ熱対策が極めて重要となる。鳥インフルエンザの拡大で、韓国では卵の価格が上昇している。人類は感染症との戦いを続けてきたが、常に新興感染症というリスクに晒されている。交通手段の発達に伴って、地球の反対側で起こっている事態が、いつ自分たちの身に降りかかるかもしれないのだ。

感染症対策は国際的なレベルでの対応が不可欠だが、国益と国益がぶつかることが増えてくれば、グローバルな対応に支障が出る事は確実だ。米国の疾病対策センターにはリアルタイムで情報が集まるようになっているが、ここにサイバーアタックなどがあれば、感染症の世界的な拡大リスクが一気に高まる。バックアップ用に日本も積極的に感染症対策に取り組めばいいと思う。

安倍総理のスピーチを読みながら、戦争という重荷を次世代に負わせないという決意が伝わってきたが、医療という分野でもっと日米協力が進展できないものかと考えていた。今の日本の実力では、相手にされないだろうが、医療分野で日米にとどまらず、世界平和のためにも、日中米共同プロジェクトなどを進めて欲しいと願わざるを得ない。もし、それががん分野なら、私は喜んで参加したい。

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