ブーメラン効果

産経新聞に鳩山由紀夫元総理大臣のインタビューが掲載されている。その中で、民進党党首になった蓮舫さんに対して、「その問題でいろいろと、事実ではないことを、割と平然とおっしゃっていることを…、その、つじつま合わせみたいな感じでおっしゃっていたことが事実じゃなかったのが、ぞろぞろ出てきてしまったということが、やはり本人の信頼性を失わせてしまっているのではないかと思います」とコメントしていた。このコメントには、目が点になり、唖然呆然だ。アンビリーバブルで、天に唾するような発言だ。まさに、ブーメランだ。あまりの驚きに、私の脳内の語彙からは、適切な言葉が見つからない。

 

総理であった時に、「Trust me」と言った言葉が全くのいい加減な言葉で、その影響で普天間基地の辺野古への移転問題を困難にし、今日に至る騒動の原因となったことを完全にお忘れのようだ。この一言で、日本という国への信頼を損なってしまったという自覚が全くない。

 

つい最近でも、自民党の政務官か副大臣か忘れたが、その台風被害視察時の行動に対して、民進党の議員が、「台風の被害視察で革靴を履いていたので、自分で歩けず背負われていたのはけしからん。革靴をはくなどありえない」などと批判したとたん、自らの党首が熊本地震の際に革靴で被災地を視察していたことがわかり、ブーメランとなって跳ね返ってきたと報道されていた。

 

米国の大統領選挙も揚げ足取りの批判が多いが、二人の候補には比較的わかりやすい争点がある。少しは期待していた蓮舫氏が、「政権選択の選挙は、与党対野党の対立がわかりやすい」と野党協力に前のめりな発言をしていたのは残念だったし、失望した。民主党政権に欠けていて、自民党政権にあったものは、どんな国にしたいのかというビジョンだ。だから振り子が大きく揺り戻され、歴史がもとに戻り、自民党は選挙で勝ち続けているのだ。批判はあっても、安倍政権には日本に対するビジョンが見えている。それを国民は是としているのだ。

 

安倍政権を倒すために、全く考え方が違う野党が一緒になって選挙を戦う、そんないい加減な姿勢に、多くの国民が賛同するはずがない。民主党政権内でも考え方が統一されず、足の引っ張り合いをして、大混乱という言葉では語れないような、めちゃくちゃ状態になった。そして、一気に民主党に対する国民の期待が失せたのだ。選挙に勝つための小手先の小細工など、国民を馬鹿にしている。

 

選挙に勝つことを目標にするのは、大学教授になることを目的にして、教授になったあとは威張るしか能のない輩になってしまう人と同じだ。何をしたいのか、日本をどんな国にしたいのか、それを明確にしないで選挙を戦うのは、失望しか買わない。

 

野田幹事長に批判があるようだが、私は総理の時に一度お会いしたことがある。当時の民主党議員の中で、もっともじっくりと話を聞いていただき、信念のある方だと感じた。自分の言葉に責任を持ち、長期的な国益を考えて行動された方だと思う。是非、しっかりとしたぶれないビジョンを示してほしい。

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