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今年のシカゴでの殺人事件、500件突破

今年に入って、シカゴでの殺人事件が急増している。2000年以降最悪のペースで、95日までの殺人事件500件は、昨年1年間の数に匹敵する。これは、1990年代のレベルまで悪化しているそうで、物騒だ。先週末は月曜日のレーバーデー(労働者の日)まで3連休だったが、3日間で13人が射殺されたと報道されていた。イリノイ州では銃の入手は困難だが、インディアナ州など隣接する州では簡単である。私のアパートから南に20分も行けばインディアナ州なので、その気になれば容易に入手できる。思い起こせば、ソルトレークシティー(ユタ州)のスーパーでは、20メートルほどのガラスカウンターに銃が並んでいた。

 

シカゴはかつて犯罪組織のアル・カポネが大きな力を持っていた町だ。私の世代には「アンタッチャブル」というテレビドラマと記憶がつながる。射殺事件多くは、ギャンググループが残っている治安の悪い地域での抗争事件で、普段の生活では無縁だが(といっても、2年ほど前に、すぐ近くで殺人事件が起こった)、殺人事件の急増は不気味だ。

 

北朝鮮が再三ミサイルを発射し、核実験を繰り返している。都知事選挙に立候補した人が、安保法案に反対する理由として「いったいどの国が日本に攻めてくるのですか?」と叫んでいた記憶がある。現在のような状況で、どこからそんな呑気なことが言えるか、私には理解しがたい。是非、シカゴの治安の悪い地域に行き、午前0時に「私は、武器は持っていません」という看板をぶら下げ、1時間くらい歩き回って欲しいものだ。それができれば、その候補の話を改めて聞かせてほしいと思う。

 

2012年の大統領選挙期間中にオバマ大統領がシカゴで資金集めのために戻ってきたことがある。その時は、普段利用しているミシガン湖沿いの道路が通行禁止にされた。私は何も知らずにダウンタウンに出かけて食事をし、大学近辺にある自宅に戻ろうとしたが、行き先を告げると「急にお腹が痛くなった」「遠回りで時間がかかるから嫌だ」と乗車拒否にあった。一般道を通ると、少し危険な地域を通るから、拒否されたのだとシカゴに長く住んでいる人から聞かされた。その時は腹が立ったが、危険が身近にあれば、それを察知し、最悪の事態を避けるのは当然だ。4-5台目の運転手に追加料金を払うからとお願いて、家まで送り届けてもらった。しかし、彼も、危険な地域では、信号が変わりかけるとスピードをあげ、猛スピードで赤信号を突っ走った。

 

「非武装中立でいれば、安全だ」などというのは、妄言だ。最悪を想定して、国民を守るのが国の責任だ。最悪を想定できない政党に政権を任せるのは、日本国民の不幸につながる。東京オリンピックを控え、何が起こっても対応できる準備を怠ってはならないと思う。もし、トランプ政権が誕生して、「日本は自分で自分を守ればいい」と言った翌日に何が起こるのか、考えるだけでも恐ろしい。でも、それを想定して備えるのも国の責任だ。

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