抗PD-1抗体、日米で続々と適応拡大

免疫チェックポイント抗体のひとつ、抗PD-1抗体の適応拡大が止まらない。日本では腎がんに対する適応が承認され、そして、米国では、今日8月5日に、頭頚部がんに対する適応が承認された。174名の患者中、腫瘍縮小は28名(16%)に認められ、28名中23名で効果が6ヶ月以上継続して認められた。副作用は、これまでの報告と同等であったが、これまではあまりない顔面浮腫が10%の患者で認められた。

また、Nature誌には、がん細胞は免疫攻撃から逃れるため、変異したタンパクの発現を抑えたり、変異した遺伝子を欠落させることが報告されていた。がん細胞自身が環境に適応して変化するというよりも、がん細胞は常に変化を起こしており、環境に適応できるように変化した細胞が生き延びていくと言ったほうが正しい。継続的に起こる遺伝子変化(進化)によって、厳しい環境下で、動物が生き残っていくのと同じ原理である。

しかし、これらの抗体医薬は、今後も適応拡大を続け、まるでがんのように医療保険制度を蝕んでいく。医療保険制度という仕組みは人為的に変革していかない限り、破滅の道を辿る。白衣を着た詐欺師の増殖も続くだろう。

もちろん、有効な患者さんを選択する方法の確立は、待ったなしだ。