魔女狩り的な五輪エンブレム報道

今週は30度を超える暑さが続きそうだが、先週の最高気温20度前後の影響か、科学博物館前の並木の一部がすでに黄色に色づき始めている。季節の移り変わる気配は美しいが、長い冬になりそうで憂鬱だ。

 

東京オリンピックに関して、新国立競技場に続いて、五輪エンブレムも白紙に戻った。苦労して誘致した東京オリンピックにケチがついたようで残念である。エンブレムの専門的なことはよくわからないが、デザインを単純化すれば、必ず類似したものがあるのではないだろうか。国立競技場問題でもそうだったが、得体のしれない世論と言う名の圧力に負けてしまったようだ。公表されれば衆目が集まることは必至なので、盗作することなど常識的にはありえないはずだ(と思う)(小保方問題でもそう思ったが、常識で測れないことがよく起こるので自信はない)。白紙撤回が正しい判断かどうかは、専門家でない限り判断は難しい。

 

ただし、この魔女狩りのようなバッシングは恐ろしい。一旦火がつくと、これでもか、これでもかと、溺れた犬に石を投げつけるようなメディアのあり方には疑問を感ずる。東山動物園のロゴマークなど、部分的に取り上げれば似ているかもしれないが、全体を見るとまったくイメージが異なるので、お気の毒だ。ネットでは家族や親族まで攻撃対象になったようだが、これでは集団リンチに等しい。

 

ロゴなど単純化すればするほど、部分的に同じようになるのは仕方がないように思う。取り下げになった「T」のデザインなど、100人に「T」をデザイン化してもらえば、1-2人は同じようなデザインをするのではないだろうか?このような状況では、余程奇抜なデザインでもしない限り、同じような問題は必発だ。

 

話は変わるが、ニュースを見ると、「安全保障関連法案に反対する集会」は「戦争反対集会」の様相を呈していた。安倍総理に対して、「お前は人間じゃない」と叫んでいた人がいたようだが、これは言葉の暴力以外の何物でもない。どうも論点がずれた上に、個人攻撃が過度になってきている。再び、内閣支持率が不支持率を上回ってきている状況をどのように評価しているのか疑問に思えてならない。デモをする権利は保証されているが、今の国会を見ていると、野党は自ら民主主義を否定しているように見える。

 

米国の大統領選挙に名乗りをあげたトランプ候補は、泡まつ候補と思われていたが、過激な発言で一躍、共和党候補の人気ナンバーワンになっている。おそらく最後まで残らないだろうと予想されているが、そのトランプ候補は「日本は米国を助けない。そんな日本を米国が助ける責務を負わなければならないのか」と日米安保条約を批判している。自分に何があっても助けないと言っている友人を、命がけで守る気持ちなど持てなくて当然だ。

 

世界は明日、何が起こるかわからないほど流動的になっている。経済を眺めても、非常に不安定な状況だ。何かが起きた時に備える、そのために何が必要かをしっかり議論して欲しいと願っている。

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