調布小型機墜落に想う危機管理;頑張れ安倍政権

調布で3名が死亡する小型機墜落する事故が起こった。原因はまだ明らかにされてはいないが、亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、負傷された方の速やかな回復を願っている。

調布飛行場(空港と飛行場の違いはよくわからないが)に限らず、全国の空港や飛行場では同じようなリスクが存在する。大阪の伊丹空港や福岡空港など、まさに、住宅密集地の中に着陸していくような感じなので、飛行機運航の安全確保を徹底して欲しいものだ。

そして、さらに頭に浮かんだのが、沖縄の普天間基地の問題だ。普天間基地周辺で起こった米軍機事故を契機に、普天間基地のリスクが議論され(他にも諸事情があり)、辺野古への移転が決まったと記憶している。もちろん移転が決まった当初にも異論はあったが、現在のような複雑な問題となったのは、鳩山政権の無責任な発言がきっかけである。

もし、今回の調布飛行場でのような事故が普天間基地周辺で起こるリスクに関して、どのような対応が考えられるのか、辺野古への移転を反対している人たちに是非聞いてみたいものだ。民主党が、国外に移転すればいいなどと非現実的な回答をするようでは、もはや、政権担当能力はない(すでに、多くの国民は二度と政権を取って欲しくないと思っているだろうが)。

もしものリスクを想定して対応するのが危機管理である。福島原発事故は、危機管理のレベルが低かったために起こったことは改めて言うまでもない。0.1%のリスクに備えるのか、0.001%のリスクに備えるのか、あるいは、50年に一度の天災に備えるのか、1000年に一度の天災に備えるのかによって、対策は異なってくるし、危機管理のレベルを高めれば高めるほど、コストは高くなるのは当然だ。

医療の安全性も同じで、ミスを減らすためのシステムを構築するにはそれなりの対価が必要である。人的エラー(技術も備えていない医師が無謀な手術に挑むのは、エラーではなく人災であり、倫理観の問題であるので、それを防ぐのは難しい)を限りなくゼロに近づけることは、相当の経費をかければ可能だと思う。しかし、これには、起こって欲しくない最悪の事態を想定する所から始めなければならない。

残念ながら、日本では「そうなって欲しくない」ことを話題にすることを「縁起が悪い」と回避する傾向にあるので、危機管理対策を議論するのが難しくなっている。日本上空に向けてミサイルが飛んできたらどうするのか、再び朝鮮戦争が起こったら(これは終戦したのではなく、休戦中である)どうするのか、可能性がゼロでない限り、それに備えるのが国の責任である。

安倍内閣の支持率が下がっているようだが、個人的には残念だ。「戦争をする国」「血を流すな」「徴兵制」など、「風が吹けば桶屋が儲かる」のような感情的な極論でメディアに集中砲火されているので、支持率が下がるのはしかたがない。危機管理の観点から、ようやくまともな議論が始まったと思ったのだが、広報戦略のミスではないのか?対案もなく、感情的な反対論を世論として作り上げている築地の新聞社などの作為は、悪意としか思えない。東北大震災時の津波による原発事故は想定外だったのか、想定可能だったのか?これを想定すべきだったと責める人たちが、どこかからミサイルが飛んでくることは想定しないのは不思議だ。臓器移植など二重基準でもお構いなしの、日本のメディアだからと納得せざるを得ないのか?

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