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ワシントンは鬼門

今日は、疲れ果てて家に帰ってきた。NIHでの講演会のためにワシントンに向かうべく、家を車で出たのが11時20分。異常な渋滞で、オヘア空港についたのが、12時50分。早い時は30分しかかからないが、何かが起こるととんでもなく時間がかかる。最悪は2時間かかったことがある。荷物検査は簡単にすみ、ラウンジに13時に入る。ゲートと出発時刻を確認すると、14時26分発が、14時30分発と表示されている。4分くらい誤差範囲内なので、普通はこの程度の遅延は表示されないはずだ。不吉な予感が走る。

 

14時にラウンジを出る前に確認したが、依然として14時30分発と表示されていた。ゲートにたどり着くと、案の定、出発時刻が14時50分と変更されている。しかも、まだ、ゲートに飛行機は見当たらない。ラウンジまでは少し離れているので、引き返すこともできず、ゲート付近で待つ。14時15分ころに、ようやく飛行機が到着。降りる客が途絶えて、しばらくして、ボーディングが始まった。いつも思うが、日本と比べると搭乗が始まってから、ドアが閉まるまでの時間が非常に長い。手荷物は一つのはずだが、多くの乗客が2つ、時には3つ手荷物を持っている。格納するのに手間がかかるし、スペースが足りなくなり、あたふたとしている乗客も少なくない。

 

15時ころに飛行機はゲートを離れて動き出す。この程度でよかったと安堵するが、3度か4度、エンジン音が聞こえ始めても、すぐに停止して、滑走路に向かわない。15分ほど過ぎたころ動き出すが、方向が反対だ。ゲートに逆戻りしている。嫌な予感が的中だ。ゲートに戻ると、「エンジンのスターターが機能しない」とのアナウンス。それってエンジンが動かないということではないか!メカニックがチェックするというが、こんな問題が簡単に片付くはずがない。

 

そして、これも予想通り、15時40分ころに、「この飛行機は運行しない。機内から降りて、ゲートで代替機を待っていてほしい」とのアナウンスがある。一度同じ目に遭遇したが、この代替機というのが曲者だ。以前は、待てど暮らせど、代替機が来なかった。すでに腰痛が起こり始めていたので、いつ出るかわからない飛行機を待つ気持ちなどない。上客ではないので、次の便に乗れる可能性も低いので、早々にワシントン行を断念した。しかし、タクシーは時間がかかりそうなので、電車を乗り継いで帰宅する。運の悪い時は、乗り継ぎも悪く、帰宅したのは17時30分。空港を往復するだけで半日を無駄にした。

 

どうも、ワシントンとは相性が悪い。2年前に米国の癌学会に参加した時にも、ひどい目にあった。ワシントンは晴れ上がっていたが、レーガン空港につくと、シカゴ便は悪天候のため、キャンセルとの表示。オヘア空港が閉鎖だから、救いようがない。だが、よく調べると、シカゴの小さなミッドウエスト空港に向かう便は運行しているという。ただし、この空港に向かう便が予約できるのは、ボルチモア空港発のものだけだった。仕方なく、タクシーでワシントンからボルチモア空港に向かった。時間は1時間少しだが、長く感じた。しかも、またまた、飛行機は遅延だ。結局、ワシントンの会議場をでてからシカゴの自宅まで9時間かかった。飛行時間はわずか1時間30分だったのだが。

 

米国では飛行機での移動は必須だが、交通渋滞、荷物検査場での混雑を配慮すると、出発時刻の3時間前に家を出なければいけない。東京―大阪間の新幹線は、2時間30分間なので、この3時間前に家を出るのは無駄に感じてならない。また、道路に混雑がなく、荷物検査もスムースだと、空港で2時間以上の時間をつぶさなければならない。ラウンジが使える状況だと、少し楽だが、そうでないと体に堪える。飛行機が遅延すると、さらに、ストレスが蓄積される。特に、遅延時間が、最初は20分と表示され、次第に40分、1時間と小刻みに後ろにずれると、ストレスは高まり、挙句の果てにキャンセルになると疲労とストレスは最高潮になる。

 

キャンセルになっても、代わりの便を手配する人は、自分はキャンセルには何の責任も感じないので、絶対に「ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。」とは言わない。エコノミーだと、これに乗れと強要まがいだ。何時になっても、客を目的地に届ければ、彼らの責任は果たせる。

 

と書いているうちに、窓の外は霧で何も見えない。目の前の科学博物館さえも見えないので、空港も大変かもしれない。しかし、飛行中にエンジンが停止することを思えば幸運だったかもしれない、とポジティブに考え、気持ちを切り替えることにした。ネガティブ思考は非生産的だ。しかし、長い1日だった。

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