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頂点を過ぎてわかる人の暖かさ;頑張れイチロー

イチロー選手が今季初ホームランを打った。ダルビッシュ選手や田中選手が故障して、日本人選手の影がすっかり薄くなった中、嬉しい。でも、試合後の「チームメートもファンの人もあんなに喜んでくれたら泣きそうやね。」という、以前のイチロー選手ならば絶対に出て来なかったであろうコメントには、こちらも泣きそうになる。先日も日本人最多得点を記録した際のホームベースを記念に贈られたとの記事を目にしたところだ。同じ日本人として、ファンやチームメートがイチロー選手を暖かく迎えてくれていることで、「CSI マイアミ」シリーズで怖いイメージを持っていたマイアミの印象が急上昇だ。

 

これまでのイチロー選手の実績からすると、4番目の外野手としての契約には抵抗があったように思う。しかし、左翼の選手が椎間板ヘルニアで脱落したため、出番が回ってきた。チームは低迷しているが、イチロー選手が先発出場した試合の勝率は非常に高い。これらはイチロー選手の持つ強運を示している。もちろん、運だけではなく、人の何倍もの努力を積み重ねてきたことは間違いない。もし、清原選手がイチロー選手と同じような努力していれば、もっとすごい選手になって、たくさんの記録を残せただろうとも思う。この点は残念だ。

 

人間誰しも、自分の衰えは素直に、認めたくないし、受け入れ難いものだ。しかし、スポーツの場合、数字という客観的な指標がある。打率が落ち、盗塁数が落ち、それが2-3年も続けば、嫌でも自分の衰えを認めざるを得ない。しかし、まだ同時に、数字という客観的な目標にこだわりが出てくる。日本では投手なら200勝、野手なら2000本安打といったところか。

 

自分の衰えを知りながらも、記録という目標に淡々と向かっているように見えるイチロー選手でも、周りの温かい励ましに、自然に「泣きそうやね」というコメントが出たのだと思う。イチロー選手を見ると、自分自身の置かれている環境になんとなく重ねてしまう。私の実績などたいしたことはない。しかし、こんな私でも、若い時と比べれば頭の回転の低下、記憶力の低下は否定のしようがない。資金力の低下ももちろんある。しかし、がん患者に自分の手で開発した抗がん剤を届け、患者さんや家族の笑顔を見届けるまでは、絶対に歩みを止めることはできない。数字には表せないが、はっきりとした私の目標でもある。

 

イチロー選手には、是非メジャー3000本安打を目指して頑張って欲しい。彼の活躍が私を勇気づけてくれる。

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