サザンの桑田佳祐が謝罪した?

「サザンオールスターズの桑田佳祐さんが謝罪文書を発表」というニュースを読んだ。何か不祥事を起こしたのかと思ったが、「昨年秋に受章した紫綬褒章の扱いが不適切であった」ことや、「NHK紅白歌戦に出場した際にチョビ髭を付けていてふざけすぎだ」ことを問題視され、それに対する謝罪だった。こんなことで?と思ったが、桑田さんという大物だけに大騒動になったのだろう。

 

紫綬褒章の件は、実際にどのような行動をしたのか見ていないのでわからないが、きっと、受章が嬉しかったのだが、ファンに素直に喜びを表現するのがなんとなく照れくさくて出てしまった行動ではないかと慮る。私も受章者であるし、皇室を愛してやまないので、皇居に招かれて天皇陛下の言葉を賜ったことはいまでも光栄に思っている。かといって、頂いた褒章を他人に見せるのは、うれしくもあるが、照れくさい気持ちであったことを記憶している。

 

喜びの表現方法は、人それぞれであり、自分の価値観にあわない人たちが抗議行動までするのは行き過ぎではないのか?超人気歌手であるが故かもしれないが、少しギスギスとし過ぎていないかと思う。

 

賞と言えば、昨年、ジム・ワトソン博士のノーベル賞のメダルがオークションにかけられて数億円で落札され、それを購入したロシア人事業家が、博士にメダルを返却したという粋な話題があった。メダルを手放した理由は明らかにされてはおらず、腑に落ちない点はあるが、終わりよければすべてよしの美談とされている。

 

話を戻すと、チョビ髭が謝罪の一要因であることは、私にはもっと不可解だ。お堅い政治討論会ではない。紅白歌合戦という、年末恒例の国民的な娯楽番組の中での話である。お笑い芸人も多数出演して、場にそぐわないようなおふざけをやっているではないか。ましてや、これまでのサザンオールスターズというバンドや桑田さんには、遊びの部分はたくさんあったのは衆知のことである。これの何が問題視されるのか、私にはわからない。韓国をめぐって、言論の自由が叫ばれる中、あまりにも狭量な非難ではないのだろうか?

 

米国では、フランスでのテロに対する抗議行動に、米国のトップが参加しなかったことが非難を浴びている。ホワイトハウスは、大統領、副大統領、国務長官などを派遣すべきであったと非を認めたコメントを出したが、町の中でのデモ行進に参加すると、警備上の問題が大きくなると擁護する声もある。

 

アメリカという世界の警察官を自認してきた大国、あるいは、歌手の中で超大物であったからであろうが、多数の輪に入らないと非難する、自分の価値観に合わない人間を糾弾するのが拡散していくと怖いような気がする。ヘイトスピーチなども問題となっているが、憎しみは憎しみの連鎖を生むだけだ。お互いが理解し、尊重しあうような努力を積み重ねる2015年にして欲しい。

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