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真珠湾攻撃から73周年

日本時間で12月8日、米国時間で12月7日、真珠湾攻撃から73年目の記念日を迎えた。そして、私は一つ歳を重ねた。開戦記念日は、私が生まれた日よりも十数年もさかのぼる出来事であり、このニュースが記憶に残っている世代は非常に限られることとなった。ほとんどの日本人にとって歴史の一部でしかない70年以上前の出来事が、隣国との関係にいつまでも影を差しているのは寂しくもある。

 

そして、来年には、戦争が終わって70回目の記念日を迎えることになる。すなわち、日本は、日本人は、戦争という悲劇に見舞われることなく、70年を過ごしたことになる。これは誇るべきことではないのか。その間、米国はさまざまな紛争に巻き込まれつつも、世界の警察官の役割を果たしてきた。批判的な人は多いかもしれないが、日本人が平和な生活を続けてきた背後に米国という支えがあった事実は否定できない。非武装中立など非現実的な寝言を言っていては、国民の命は守れない。

 

しかし、日本はこの20年間の政治の不安定さゆえに、大きな命題(特に、国民に不人気でも、必要な課題)に取り組むことができないままに過ごしてきたように思う。沖縄の基地問題で、辺野古に基地を作ってほしくない気持ちはわからないでもない。しかし、この問題は、もともとは「普天間基地が住宅地の真ん中にあって危険である」状態を踏まえての移転ではなかったのか?辺野古反対は、同時に普天間の現状維持容認につながる。対案がなく、反対のための反対で、まったく建設的でない。民主党は、この問題で混乱を招いた責任をどのように考えているのだろうか?

 

1993年以降、米国の大統領は、ビル・クリントン、ジョージ・ブッシュ、バラク・オバマと3名(3名とも2期務めているので在任期間は8年。オバマ大統領はあと2年の任期を残している)であるのに対し、日本の総理大臣は1993年初頭の細川護熙から、羽田孜、村山富市、橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦、安倍晋三と14名が就任している。小泉内閣は5年6か月続いたので、他の総理の平均在任期間はわずか1年強である。

 

これでは、国家百年の計を立てられるはずがない。戦後50年の間には、吉田茂内閣は通算2616日、岸信介内閣は1241日、池田勇人内閣1575日、佐藤栄作内閣2798日、中曽根康弘内閣1806日と長期政権が比較的多かった。外国との交渉でも、国のトップがころころと変わっていては信頼関係など築けない。国内問題、国際問題ともに、どっしりと腰を落ち着けて取り組む内閣が必要だ。

 

また、国会は、スキャンダルで足の引っ張り合いをする場ではなく、国の政を議論する場である。三流雑誌のような事案で内閣の命運が決まるのではなく、国の将来をめぐる議論で国民に選択肢の違いを明らかにし、選挙で雌雄を決してほしい。国民の生活が大事なら、それぞれの党はどのような施策で国民の生活を守るのか、それを明確にしなければ、何も変わらない。反対と繰り返すだけでは、駄々をこねている子供と同じだ。

 

この歳になると、あと何回、この開戦記念日を迎えることができるのかとついつい考えてしまう。100回目の記念日を生きて迎えることは絶対にないだろう。しかし、その時、日本はどんな国になっているのだろうか?80回目もどうなるかわからない。75回目も絶対確実に迎えられる保証などない。海外にいるのに心配していても仕方がないとの批判もあるだろうが、私には日本人の熱い血が流れているので、日本という国の将来が気がかりでならない。

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