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SMバーは汚らわしい?!

『民主党の菊田真紀子衆院議員は28日の衆院本会議で、宮沢洋一経済産業相の資金管理団体による支出が発覚したSMバーを「口にするのも汚らわしいところ」と表現した。』と産経新聞に載っていた。これが本当なら、この議員こそ、退場に値する。

 

この表現は明らかに特定の職業に対する差別発言である。このバーは法律に違反して営業しているのではない(はずだ)。SMを好むかどうかは人間の嗜好の問題であり、自分の心の中で好き嫌いはあったとしても、国会議員の発言としては失格である。日本国憲法第22条には「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。」とある。公共の福祉に反しない限り、どのような職業に就くかは、基本的人権として守られるべきであり、「汚らわしい」などと国会の場で発言するのは、いただけない。ただし、このように書くと誤解されるかもしれないので、念のために言うが、私にはそのような嗜好はない。

 

それにしても、何かがおかしいと感ずるのは私だけだろうか?東京電力の株を600株持っているのが利益相反だというのは突き詰めていけばそうだろうが、20万円程度の株を持っていることが国会で大騒ぎするようなことなのか?国の経済の問題、中国や韓国との関係を含めた国際的な問題、防衛問題、教育の問題、医療福祉の問題など、喫緊に取り組まなければならない問題が山積している状況である。こんな細かい重箱の隅のようなことで時間を浪費していていいのだろうか。大臣の20万円より、消費税の2%をどうするのかと言った議論を真剣にしてほしいものだ。

 

米国では、西アフリカの医療援助に行っていた医療関係者が、帰国時に全く症状がないのに監視下に置かれたことが大きな話題となっている。「人権侵害だ」という声が大きいが、これは二人のエボラ出血熱患者の行動が問題視された反動といえる。テキサスの看護師が、微熱があるにもかかわらず、飛行機で移動したことや、ニューヨークの患者が前日に地下鉄に乗って移動していたことへの批判が引き起こした結果かもしれない。

 

私が日本に滞在していた先週、シカゴのオヘア空港でエボラ疑い患者が2例見つかり、1例はシカゴ大学病院に隔離された。二人とも陰性ではあったが、もし、隔離されずに、あとで、陽性であることがわかれば、行政当局は大きな批判を受けたであろう。日本でも同じようなケースがあったが、どちらに転んでもあとで批判するのは容易である。エボラの件では、感染が拡大して失われた命は取り戻せないのだから、大胆な水際作戦が不可欠であると思う。

 

できることをしないで後悔するよりよりは、やれるべきことをやって結果的に失敗する方が、私の人生の価値観には合う。機内で見た「ドクターX」のように、絶対に「失敗しない」人生ならいいのにと思う。

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