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エボラ出血熱;テキサス州2次感染

昨日、気温は13-14度と高くはなかったが、風が全くなく、自宅から研究室までのんびりと散歩をしながら、日差しと晩秋の風景を楽しんでいた。この3か月ほど、シカゴに来て以降の研究成果をまとめることと、いろいろな雑事に追われていたため、久しぶりにのんびりとした日を送った。

 

無の境地で、黄色く色づいた葉や真っ赤な葉、そして、レンガ色の建物、真っ青な空を眺めると心が洗われるような気持ちになる。シカゴに来る前の2-3年間の生活では、季節を味わう余裕など全くなかった。しかし、ここに移り、長く厳しい寒さの冬、生命の息吹を感ずる春、短く暑い夏、そして緑が一気に紅葉・黄葉と変化する秋と日本とは異なる四季の移り変わりを楽しむことができる。もうしばらくすると、朝日と夕日を部屋から眺めることができる。ミシガン湖の向こうから上ってくる朝日は美しい。

 

こんな生活の中での不安は、エボラ出血熱である。テキサス州の病院で勤務していた職員に、エボラ出血熱陽性反応が出たとのニュースが1時間前に流れた。亡くなった患者と接触していた職員であるという。WHOの報告によると、患者一人に接触した人から平均すると1.7-1.8人の新規の患者が出るという。このデータは、感染が制御されていないことを意味する。収束に向かうためには1を下回らねばならない。

 

死亡数は8月に千人、9月に2千人、10月に4千人と1か月単位で倍になっている。このままで封じ込めが成功しないと、最悪の場合、来年1月には感染者数が50-100万人となる危険性も指摘されている。このような状況に対してニューヨークのJFケネディ空港ではチェック体制が強化されているし、ワシントンDCダラス国際空港,シカゴのオヘア国際空港、ニューワーク空港も監視体制を強化するという。

 

現在の1が月で倍になる傾向を抑えないと、10か月で1000倍という恐るべき結果を引き起こすことになる。疑わしき症例を抑え込んでいく必要性が迫られている、国際的な危機であるとの認識が不可欠である。これ以上の広がりを起こすと、手が回らなくなり、抑え込みができなくなる可能性もある。この1-2か月間のモニタリング体制がきわめて重要である。

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