アンチエイジング

日本を往復する飛行機の中で、週刊新潮と週刊文春の「朝日新聞」特集を2週間分読んだ。「朝日新聞」の論説委員の社内報から察するに、会社がまったく反省していないと述べられていたが、反省など期待する方が間違っている。報道という名を借りた、イデオロギーを喧伝する会社だったと思えば納得がいく。朝日新聞社の実態をわかっているだけに、帰りの便では、批判記事を読む集中力が失せていた。

 

そこでページをめくっていると「老化現象との闘いに打ち克つ生活法」という記事に目が留まった。10年前までは、老化など他人事と思っていたが、今はその真只中であることを意識せざるを得ない。ボケるのを防ぐため、日本語がたどたどしくなるのを防ぐための方法として、このブログを始めたが、これ以外に、半年前から一つだけ取り組んでいることがある。アンチエイジングクリームを顔につけることである。

 

半年前に、飛行機の中で熟睡し、目覚めてすぐにトイレに行った時のことである。機内が乾燥していたためが、顔がしわしわになっていることに愕然とした。老化ではなく、乾燥だったと、今は確信しているが、少々動揺して機内販売の一番高いクリームを購入し、あわてて顔に塗った。なんとなく、顔に潤いが出たような気がした。この歳になるまで、顔の手入れなど一切したことがなかったが、老化を意識することは怖いことだと思う。

 

価格が高いほど製品価値が高いと思うのは凡人の常である。ゴルフのうまい人を見ると、つい、相手の方が高いいいクラブを使っているからだと、道具のせいにしたくなるのと同じである。しかし、衝動買いしてしまった以上、使い続けないともったいないと考えるのは大阪人の常識である。いや、大阪人ならこんな高いクリームは買わないはずだ。やはり、老化とは恐ろしいものだ。使い慣れないものを使っていると、どこかでヘマをする。ある時、瓶が手からするりとすべり、洗面所の床に向かってさかさまに落下した。あわてて拾い上げた時に、半分くらいが床に残った。瓶の下にプラスチックを入れてこぼれないようにすべきだったが、もったいないと咄嗟にさかさまのまま拾い上げたのが失敗だった。

 

もちろん、床に接していない部分を掬い上げて瓶にもどしたが、千円分くらい無駄にしたのが残念だ。もったいないので最後まで使い続けたが、なんとなく皮膚にハリがでてきたように思う。金額による偽薬効果の可能性が高いが、効果があると思わないと、後悔が募る。安くでも効果の高い医薬品を上手に使い分けるのが、高齢化に伴う医療費増を抑制するために重要と言っている自分が恥ずかしい。

 

世の中には、アンチエイジングを謳っている商品が氾濫している。自然の摂理とはいえ、老化現象を素直に受け入れるのは難しいものだ。老化曲線をなだらかにするために、いろいろなものに手を出す心理がよくわかる。医薬品ではないので、規制が甘く、毒にならない限りは問題視されることはほとんどない。普通の水でも、「・・・・・に効果」と詐欺商法で販売していた会社もあった。

 

卒業30-40周年の同窓会などに出席すると、老化速度の個人差が大きいことが歴然とわかる。老化速度が速い人の多くは、それを遅くしたいと思うに違いない。そんな弱みに付け込んで、高齢化社会を迎え、アンチエイジング商法・商品はますます拡大していくだろう。みなさま、くれぐれもご注意を!ちなみに、私は少しずつ安いクリームに切り替えっていっている。たとえ偽薬効果だと思っていても、気の弱い私は、禁煙できない人のように、安いクリームを使い続けて脱クリームができないでいる。

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