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真珠湾攻撃から75年+意味不明の禁煙関連記事

真珠湾攻撃から75年を迎え、私は、また一つ、齢を重ねる。安倍総理とオバマ大統領が、月末に真珠湾を訪れるとのニュースは衝撃的だった。オバマ大統領の広島訪問の返礼として、安倍総理がハワイを訪問するとの噂はあったが、トランプ氏と会談したことで、も…

「プレシジョンメディシン」の誤解・幻想

先週までの暖かな気候が終わりを告げ、今朝は眼下に銀世界が広がっていた。一部の木々に残っていた黄色い葉も、重い雪と風でほとんど散ってしまった。来週の半ばにはマイナス20度近くまで下がるとの予報が出ている。いよいよ本格的な冬の始まりだ。 今日は改…

卵巣がん増悪予防にPARP阻害剤!?

現在、外気温は1度。明日の朝は、今秋(季節的には、もう冬だが)初めて氷点下になりそうだ。気温が冷え込む中、心も凍てつきそうな事件が起こった。我が家から直線距離で150メートルほどの公園で、射殺事件がおきた。頻繁に通っている日本料理店からは、50…

“21st Century Cares Act”;医療イノベーションの加速か、患者の危険増大か?

オバマ政権からトランプ政権へと、政権交代の狭間にあるにもかかわらず、医療に関連する重要法案の採否が検討されつつある。法案の名は「21st Century Cares Act」(21世紀ケア法案)で、名称からは内容がわかりにくい。米国臨床腫瘍学会や大学関係者から、…

公共の利益と個人の不利益、科学と情緒のバランス

米国臨床腫瘍学会は子宮頸がん予防ワクチンの啓蒙活動として、ビデオを作製し、Youtubeで公開している(https://www.youtube.com/watch?v=O_OQK030tUw)。HPV(ヒトパピローマウイルス)が子宮頸がんと関連することが明確であり、ウイルス感染の予防が、子宮…

おにぎりで窒息にAED(除細動器)???

今日は、休日でない金曜日だが、研究室には私以外に誰もいない。他の研究室にも人影が少ないというより、ほとんど人がおらず、まさに、ブラックフライデーだ。11月の第4木曜日はサンクスギビングデーで祭日だ。祭日は公式には1日だけだが、前日の水曜日の…

若者を元気づける評価制度が必要

週末は一転して平年並みの気候に戻り、出勤時は氷点下3度まで冷え込んだ。マイナス10度までは歩いて通勤するようにしているが、今日は朝7時30分過ぎから会議があったので、バスを利用した。この程度まで冷え込むと、体も心もピリッとすると言いたいと…

新たなる高額がん治療薬

今年のシカゴの気候はおかしい。昨日は最高気温が23度まで上昇し、これまでの記録を5度も更新した。2年前の同日の最低気温はマイナス12度だったので(これは過去最低気温)、1日の過去最低気温記録と過去最高気温記録の差が35度になる。東京や大阪…

免疫チェックポイント抗体医薬品の大流行;日本はどうするのか!

今週号の「New England Journal of Medicine」誌に免疫チェックポイント抗体薬を利用した臨床試験の論文が3編も掲載されていた。利用されている抗体も対象となるがん種も異なる。その組み合わせは、頭頸部がんXニボルマブ、非小細胞肺がんXペンブロリズマブ…

メキシコ滞在;国に対する誇り

メキシコから戻ってきた。空港に午後1時に着き、自宅に戻ったのは午後9時過ぎ(時差はなし)だから、結構、体には厳しいものがある(と言いながらも、この文章を書いているが)。午後3時の便だったので、午前中、メキシコのど真ん中にある古代アステカの遺…

メキシコ滞在中;驚きのトランプ氏勝利

先週の金曜日に、私を招待してくれた財団から、この人が迎えに行くから、名前と顔を確認して一緒にホテルに行くようにと、写真付きのメールが送られてきた。写真まで送られてくると、逆に危険なのかと不安になる。 空港に到着すると、入国審査場にはまったく…

お腹の脂肪と荷物検査

今、またまた、オヘア空港にいる。メキシコシティーに向かう予定である。35年ほど前に休暇で行ったことがあるが、今回は講演会だ。このメキシコ訪問の端緒は、2009年に東京で、日本―メキシコ友好400周年記念のシンポジウムを開催したことに遡る。1609年には…

心の中でうれし泣き

昨夜は遅くまでワールドシリーズを観戦していたので、今日は少し眠い。しかし、昨日は、いい日だった。シカゴ・カブスが108年ぶりに優勝した。地元のチームが優勝するのは気分がいいものだ。しかし、喜び合う選手の中に、日本人選手がいないのは、ちょっぴり…

ヒポクラテスの誓い

シカゴの秋は異常な気候が続いている。今日も、過去最高気温を更新し、26度まで上昇した。これまでの4年間なら、11月ともなれば、ズボン下を履かないと縮みあがるところだが、帰宅時にはコートを着ていなくとも、汗をかくような感じだった。しかし、気温が急…

血液中のDNAでがんがどこまでわかるのか?

今日、シカゴ・オヘア空港で航空機の火災があった。ニュースで見るとかなり激しい火災で、離陸後に発生していたらと考えると寒気がする。水・木曜日に一泊2日でサンフランシスコに出張し、昨夜戻ってきたが、火災機と同じ会社のフライトだった。事故後、オヘ…

失望した「Moonshot」最終案

先週の土曜日、大学のすぐ近くで発砲事件があったと連絡があった。被害者はお尻と両足を撃たれたようだが、事件の起こった時間が夕方の6時、その2時間前には、現場から50メートルくらいの所にいたので驚きだ。被害者がどうなったのかはわからない。週末ごと…

骨粗しょう症に抗体医薬!?その時、医療費は?

シカゴの気温はようやく平年並みに冷え込んできたが、日曜日は20度を超える暖かさになる予想だ。紅葉‣黄葉も過去4年よりも遅く、多くの木が緑の葉を茂らせている。 今日の話題は、骨粗しょう症にも「抗体医薬」登場という、またしても、医療費の高騰につなが…

医師と患者の関係

今年のシカゴは一旦冷え込んだものの、その後は平年より高い気温が続いている。一昨日は28度と過去の記録を3度も更新する夏のような気候だった。木の葉も、この暖かい気温に戸惑っているようで、一部は色づき、散り始めているのに、一部は緑色のままだ。木に…

膀胱がんに対する遺伝子治療????白衣を着た詐欺師に騙されるな!

今朝、ネットニュースを見ていたら、有名なアナウンサーが膀胱がんに罹患して、膀胱全摘手術を勧められたが、手術を拒否して遺伝子治療を受けているとあった。膀胱がんに遺伝子治療????これまでに米国で承認された例などないので驚いた。そこで「膀胱が…

マンモグラフィーは過剰診断につながるのか??????

日本癌学会が終わってシカゴに帰る頃には紅葉が進んでいると思っていたが、例年よりかなり気温の高い気候のためか、10月8日に戻った時には、9月末にシカゴを離れた頃とあまり変わっていなかった。しかし、一昨日から急に気温が低下し、出勤時の気温が6-7度ま…

的外れの高額がん治療薬問題ー2

前回に続き、高額がん治療薬の問題を取り上げる。下記に3ヶ月間治療を受けた場合の薬剤費を示したが、確かに、抗PD-1抗体(ニボルマブ)や抗CTLA-4抗体(イピリムマブ)はとんでもなく高額だが、桁外れに高額というわけでもないし、高額抗がん剤の問題も最近…

日本癌学会「高額医療費問題」パネルディスカッション

今、成田空港にいる。10日間にわたる日本出張を終え、ようやく、シカゴに戻ることができる。この10日間、目が回るように忙しかった。岡山での日本胸部学会、日本癌学会に参加し、その間を縫って、人工知能企業やリキッドバイオプシー・シークエンスに関連す…

人工知能・ゲノムががん医療現場を変える

月曜日の読売新聞の夕刊に、私がフロンティアという企業と一緒に、人工知能を利用して最適の治療薬を選択するシステムを作ると報道された。「選択」は医師と患者さんが話し合った上でされるべきなので、正しい表現は「考えうる選択肢を提示する」である。分…

愚の骨頂

岡山から東京に、新幹線で戻ってきた。20年ほど前は、毎週1回東京―大阪を往復していたが、3時間以上も乗っているのは体に堪える。岡山空港は不便だし、便数も少ないので、新幹線しか選択肢はなかったが、やはり、さすがに腰は痛い。昨夜は胸部外科学会の会長…

朝早く起きること。一生懸命に努力すること。

今日の昼食時に、St. Jude Children’s Research HospitalのプレジデントであるJames R. Downing博士の講演があった。St. Jude小児病院は全米屈指のというより、世界をリードする小児病院と言っても過言ではない。小児腫瘍のゲノム解析を世界の先頭を切って開…

治療困難な病気を治療可能にするための挑戦

9月19日米国FDAはデュシャンヌ型筋ジストロフィーの治療薬EXONDYS 51を承認した。全く治療法がなかった遺伝性疾患に対する初の治療薬だ(現実的には治療薬候補に等しいが)。この病気は、X染色体にあるジストロフィンという遺伝子の異常によって起こる。ジス…

ブーメラン効果

産経新聞に鳩山由紀夫元総理大臣のインタビューが掲載されている。その中で、民進党党首になった蓮舫さんに対して、「その問題でいろいろと、事実ではないことを、割と平然とおっしゃっていることを…、その、つじつま合わせみたいな感じでおっしゃっていたこ…

化学療法無治療の進行性非小細胞肺がんに抗PD-1抗体を投与すると?

9月1日発刊の米国臨床腫瘍学会雑誌に「Nivolumab Monotherapy for First-Line Treatment of Advanced Non–Small-Cell Lung Cancer」という論文が公表された。ニボルマブ(抗PD-1抗体)は、他の治療を受けた肺がんに対して、第2選択薬以降の治療法としてすで…

991人の尊厳死

シカゴは先週の真夏のような気候から一転し、朝は20度を切る気温で、来週には15度前後まで下がる。木の葉は少し彩りを変え、急速に秋の気配を濃くしつつある。こんな気候でも、オフィスには冷房が入っている状態で、頭がくらくらしてくる。そして、短い秋の…

2015年度医療費41.5兆円;的外れな日本での議論

日本の医療費がついに40兆円を越えた。しかし、高齢化率が進んでいる状況では、40兆円を越えることは予測済みのはずだ。高齢者の割合はますます増えてくるので、2020年には50兆円を越えるかもしれない。GDPに対する割合が増えていることを憂慮する声もあるよ…

今年のシカゴでの殺人事件、500件突破

今年に入って、シカゴでの殺人事件が急増している。2000年以降最悪のペースで、9月5日までの殺人事件500件は、昨年1年間の数に匹敵する。これは、1990年代のレベルまで悪化しているそうで、物騒だ。先週末は月曜日のレーバーデー(労働者の日)まで3連休だっ…

がん患者の積極的参加を謳った「Moonshot」計画案

昨日、米国癌学会を通して「CANCER MOONSHOT BLUE RIBBON PANEL REPORT 2016(DRAFT)」が公表された。米国ではバイデン副大統領が先頭に立って「Moonshot」計画を推進することを受けて、がん研究者は活気づいている。今のペースでは10年かかることを5年に短縮…

時差ボケは防げるのか?!

日曜日の朝にシカゴに戻ってきた時には爽やかな気候だったが、一昨日から暑さが戻り、昨日の最高気温は34度となり、日本の夏のように、ジトジト・ベトベトしていた。時差ボケについては、今回は軽く、問題なく、仕事ができている。 私は、時差ボケは誰もが避…

ガラパゴス日本

台北松山空港から羽田空港へ向かう機内でこのブログを書いている。台風12号の影響で、台北からほぼ真東に向かい、石垣島や宮古島の少し北、沖縄島の南を過ぎてしばらくしてから北東に向かう経路で、普段より時間がかかりそうだ。 一昨日は国立台湾大学、昨日…

乳がん再発ハイリスク患者を遺伝子診断すれば化学療法不要??

ようやく、台北のホテルにたどり着いた。一昨日は自宅―シカゴオヘア空港を往復しただけだったが、結構これが堪えている。シカゴー成田行きの機内で、背部痛が起こり、湿布を張って少し楽になったが、いったん出直しとなった出張はやはり疲れる。台北で3泊し…

台風は逃れたが・・・・・

空港に向かう車中で「今、シカゴオヘア空港のラウンジにいる。台風10号がどうなるか、ハラハラと気を揉んでいたが、日本列島を大きく迂回する形となり、私の旅程への影響はほとんどなさそうだ。ただし、東北地方や北海道に上陸する可能性が高く、被害がでな…

幼稚な金メダリスト

「狂言強盗か?」と話題になっていたリオ・オリンピックの金メダリスト、ライアン・ロクテ選手(米国)を、リオデジャネイロ警察が立件すると報道にあった。狂言が事実なら、とんでもないことである。「金メダリストが、警官を装った強盗に拳銃を突きつけら…

先を読めない指導者たち

先週の「Nature」誌に「Analysis of protein-coding genetic variation in 60,706 humans」というタイトルの論文が掲載された。6万人の遺伝子多型情報(エキソン解析結果)をまとめたものである。結果そのものには、驚くような内容が含まれているわけではな…

スパルタ教育とシンクロナイズドスイミング復活

しばらく低迷していたシンクロナイズドスイミングで2つの銅メダルを獲得した。頑張ったのは選手であることは間違いないが、ここに導いたのは、井村雅代コーチであることは明白だ。一時、日本を離れて中国で指導し、中国チームを、北京オリンピックの銅メダル…

リオ・オリンピック;二桁の金メダル

生まれて初めて、日本のお盆休みに相当する期間に、休暇を取った。世間では祝祭日でもないにもかかわらず、この時期に多くの人が休暇を取り、大渋滞・大混雑を引き起こす。しかし、病院や大学では、自分で休暇を取る手続きをしない限り、休みにはならない。…

オピオイド系鎮痛薬の蔓延

今日は、シカゴ大学医学部全体の催し物として、米国のSurgeon General (公衆衛生局長官)や上院議員を招いた講演会(パネルディスカッション)が開かれた。テーマは「中等度や高度の疼痛に対する治療薬として利用されているオピオイド系鎮痛薬の蔓延にどのよ…

イチロー選手3000本安打;称えるべきは努力の積み重ね

イチロー選手がついに3000本安打を達成した。この2週間ほどの生みの苦しみ、ニュースを見るたびに、私にも重圧が伝わってくるような感じだった。そして、結果は、記録に残る3塁打だった。マーリンズの選手がイチロー選手の周りに集まり、観客が総立ちで祝福…

抗PD-1抗体、日米で続々と適応拡大

免疫チェックポイント抗体のひとつ、抗PD-1抗体の適応拡大が止まらない。日本では腎がんに対する適応が承認され、そして、米国では、今日8月5日に、頭頚部がんに対する適応が承認された。174名の患者中、腫瘍縮小は28名(16%)に認められ、28名中23名で効果…

放射線被ばくへの不安を軽減するために;医療従事者のためのカウンセリングハンドブック

大横綱の千代の富士関も膵臓がんには勝てなかった。私と3歳違いで、ちょうど医師としての修行を始めた頃から活躍が始まった。決して大きくはなかった体で、大横綱と活躍した姿が懐かしい。そして、依然として5年生存率が10%を切るこのがんをなんとか退治した…

DNA修復遺伝子異常は転移性前立腺がんの危険因子

今年のシカゴの夏は比較的涼しい日が続いて、過ごしやすい。今日のネットニュースの(ちなみに私は産経新聞・読売新聞が中心だ。築地の新聞は絶対に読まない)「宮嶋茂樹の直球&曲球」というコラム、「“自称ジャーナリスト”言うとることがボケボケ 正直ホッ…

ブログアクセス数150万回のお礼

昨日の午後11時頃に、このブログのアクセス数が150万回を越えた。7月の始めには、イチロー選手の3000本安打到達の方が早いと思っていたが、最近の足踏みで、ブログの方が早くなってしまった。今、イチロー選手はカブスとの対戦のためにシカゴにいるので、是…

ニューヨークタイムズ「免疫療法特集」

私の知人から、7月30日のニューヨークタイムズ第1面に「免疫療法の特集」が出ていると連絡があった。患者さんや医師へのインタビュー、免疫療法の歴史、科学的な作用機序など、かなり長文の特集であった。以前、このブログでも紹介した1890年代のコーリー博…

このタイミングでこの発言するか?民進党代表!

東京都都知事選挙の投開票前日、民進党代表は、次期民進党代表選挙に出馬しないと発表した。もし、私が、鳥越氏を支援している立場なら、「おまえ、このタイミングで言うか!」と言いたくなる。鳥越氏は野党共闘で推薦を受けており、民進党は最大野党である…

免疫チェックポイント抗体薬副作用の人種差?

米国では、共和党、民主党の党大会も終了し、いよいよ11月の大統領選向けて、次の段階へと移行しつつある。これらの党大会は大統領選挙に向けたショー的なアピールの場であると同時に、党としての公約を明確にする場である。国をどういう方向に導くのかを…

16倍量の投与で副作用死????

都知事候補者である鳥越氏が、演説に訪れた伊豆大島で「島嶼部の消費税を5%にするよう国に働きかける」とぶち上げたとニュースで流れていた。消費税は東京都の権限外と付け加えていたそうだが、鳥越氏を推薦している政党は、この考えを支持するのかはなは…